「もりで いちばん ふるーい いえは?
それは あなぐまの いえ。
じゃあ、いちばん おっきーい いえは?
それも あなぐまの いえ。」
だって、あなほりが大好きだから、どんどん穴を掘っていって、
お家もどんどん大きくなっています。
でも…
「この いえときたら、なにから なにまで たくさん あるのに、
すんでいるのが ぼく ひとり」
大きな食堂の椅子に座って、あなぐまくんは寂しさを感じていました。
そんなある日、うさぎの親子が、あなぐまくんの家のキッチンを借りに訪ねてきました。
立派なキッチンで料理を作ったうさぎさんが
「こんな いえに すめたら いいのに」と言っているのを聞いて、
あなぐまくんは、「それなら、いっしょに すみましょう」と声をかけました。
次に訪ねてきたのは、もぐらのコーラス隊。その次は森一番のものしりはかせ。
どんどんお客がやってきて、にぎやかになった家を見て、
あなぐまくんが思いついたこととは…。
「ルルとララ」や「なんでも魔女商会」(共に岩崎書店)で大人気の
あんびるやすこさんが描く、あなぐまくんのお家は、
キッチンの小物や食堂の食器など、細かいところまで描きこまれていて、
「私もあなぐまさんのお家に住んでみたい!」と思うオシャレな絵がみどころ。
おはなしもとってもかわいくて、小さな動物が好きなお子さんにもオススメです。
(木村春子 絵本ナビライター)
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