「ねえ おひさまぁ ギラギラひかるの やめてよ
ぼく おなかがすいて フラフラなんだ」
青うさぎのバブが言うと、おひさまはクッキーをくれました。
おひさまが焼いた、おひさまみたいに大きなクッキー!
「いただきまーす!」
そこへおしゃれゾウさんがやってきて「ぼくにも はんぶん おくれよ」。
大きすぎて一人では食べきれませんもの。バブはゾウさんにあげます。「はい はんぶんこ!」
すると今度は傘さしキリンさんがやってきて、ねむりひつじさんがやってきて、妹のルピにも見つかっちゃって・・・次々「はんぶんこ」したクッキーはどんどん小さくなり、最後には一口サイズに。バブは泣き出します。
そこへ「はんぶんこ」したみんなが戻ってきて・・・?
「はんぶんこ」って、物が半分に減っちゃうみたいだけど、それだけじゃないですよね。
「はんぶんこ」した相手のところには半分以上のものがきっとあって、「はんぶんこ」してもらった幸せは倍以上にふくらんでいる気がします。
この絵本、登場する動物たちの名前も面白いけど、お菓子の名前も不思議なんですよ。
「よるのほしジュース」や「にじいろチョコ」や「ふねのはいったうみゼリー」。
いったいどんなお菓子かな?
ファンタジックなTERUKO(てるこ)さんの絵を見てみてくださいね。
表紙の絵は、大きな茶色いクッキーを半分に割った隙間から顔を出すバブ。
裏表紙にはその後ろ姿という装画もかわいらしいです。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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