ホットミルクを飲む、ストレッチをする、好きな音楽を聴く……。
眠る前にいつも同じことをしてベッドに入る人は多いのではないでしょうか?
子どもにとって、絵本の読み聞かせが夜の習慣になっているお家もあると思います。
この絵本の主人公、りすのエメラルドも同じ。
いつも、うさぎのガーネットに大好きな物語を読んでもらってから、眠りにつくのです。
しかしある夜、ガーネットが出かけてしまい、エメラルドは本を読んでもらうことができませんでした。
自分で本を読んで眠ろうとするけれど、まだ文字の読めないエメラルドは続きを読むことができません。
おはなしを聴かないと眠れない……、エメラルドは物語の続きを読んでくれる誰かを探しに窓から外に出ました。
エメラルドは、最後まで本を読んでもらうことができるのでしょうか?
水彩や墨などを使って、柔らかなタッチで描かれた絵は、まるでお布団の中にくるまれているように暖かな気分になります。また、エメラルドの寝室の周りの小物や家具、食器など細かい部分まで描き込まれていて、見れば見るほど、発見がありそうです。
くまやひつじ、こぶたの家を訪れて、本を読んでもらうエメラルドの、かわいらしく動く様子やくるくると変わる表情がとってもキュートで、女の子なら特に感情移入する子も多いのでは?
絵本の中に出てくる劇中話『おうじょさまの すきな いろ』も、本の見返し部分にしっかり載っているので、絵本を読んだ後に「これが、エメラルドの好きなおはなしなのよ」と続けて読んであげるのもオススメです。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
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