炭坑の町に生まれた「わたし」は、友達のけいこちゃんとボタ山を登ったり、黒い川を飛び越えたりして遊んでいました。ある日の授業中、炭坑のサイレンが鳴り響きました…。
昭和四十年の頃の生活をイメージするのは、大人でも難しいと思うのですが、この絵本の舞台はその頃の炭鉱の町。
危険と隣り合わせの生活は、ぼた山と石炭でくすんだ風景、飾り気のない素朴な住まいに包まれていたのですね。
炭鉱のガス爆発事故で、多くの子どもが 父親を失ったことを思うと心痛みます。
あの頃の子どもたちは今はどうしているのでしょうか?
炭鉱の町は、もうすっかり様変わりしているのでしょうね。
歴史に埋もれていくものを、再認識させられました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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