● 別れと出会いの季節・春にぴったりの一冊! おさんぽ途中で見つけた「たんす」をもとに、トトシュとマリーが繰り広げる、 ちょっぴりヘンで、クスッと笑える愉快で可愛いおはなしです。
作者はオランダ生まれ、フランス育ちで、オランダの大学で学んだという国際色豊かな作家さんです。
“面白い感覚”だなと、思ったのは中表紙のいたずら書きのような変な絵でした。
あ〜!読み直していて気づきました。この《ぐるぐる》はトトシュの『作品(絵)』でした!!
なんとよく見ると、トトシュの部屋にも(テントウムシのマリーのたんすの壁にも)飾ってあります。
面白い発見でした。
こういう遊び心は大好きです。
小さな子どもの何気ない《ぐるぐるした》ような絵ですが、その色合いが何ともおしゃれ〜な感じに思えてしまうのは、ただの先入観からでしょうか?
ところで、この話季節はいつのことなのかな〜。テントウムシが出てきてるし、庭には桜のようなうすピンクの花が咲いているので、「春」の話かと思っていましたが、
なぜか最後のページには、マリーのたんすの棚の上に彼は(落ち葉)がいっぱい……。
物語の中の季節が変わった《時間が流れている》ということなのでしょうか?
4,5歳くらいのお子さんから小学校低学年くらいのお子さんたちにいかがでしょうか? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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