ラズベリーのしげみに住む、ふたごののねずみポンテとペッキの
ちょっと素敵な“ないしょ”のお話。
もし散歩の途中で大好きなプリンを見つけちゃったら、
そのプリンが食べきれないほどの大きなプリンだったらどうする?
食べちゃう?それとも持ち主を探す?それとも・・・。
ポンテとペッキは見つけてしまうんです。大きな大きな美味しそうなプリンを。
思わずぺちゃぺちゃ夢中で食べ始めちゃうペッキ。
するとそこに大きなバッタがあらわれて、何も言わずにプリンをガツガツ食べ始めたのです。
どうやら持ち主ではなさそうなので、ペッキは怒ります。
「このプリンはペッキがみつけたんだよ!」
更に現れたのは、リスのパンチ。
そこでみんなは、食べかけてしまったこの大きなプリンをどうするか、
話し合いを始めます。そして出した結論は・・・?
目の前に好きなものがあれば手を出してしまう。
これは子どもなら当たり前。仕方のないことです。
でも、この後ポンテとペッキは大人の優しさに触れて、
思わず下を向いてしまうのです。
この後悔の気持ちこそ、子どもたちが成長していく大事なポイントかもしれません。
ふたりにも、最後にはとっても幸せな時間が訪れます。
かあさんには“ないしょ”。
たまには二人だけのこんな甘くて幸せな秘密の出来事があってもいいよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む