世界がうまれて間もない頃、天には<ヘチ>が、地の底には怪物4兄弟が住んでいました。
ヘチはこの世のすみずみに太陽の光が届くように照らします。そして誰かが悪いことをすると、飛んで行って、頭にある正義の角でつきあげるのです。怪物4兄弟は「ヘチさえいなければ、この世は俺たちのものなのに」と、いつもヘチをうとましく思っていました。
そしてある時、怪物4兄弟はヘチをこらしめるよい方法を思いつきました。太陽を盗むのです。ある晩、そっと地の底を抜け出して太陽のしまってある海の底へ向かうのですが……。
韓国に伝わる想像上の動物<ヘチ>をモチーフにしたお話です。
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