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ジンとばあちゃんとだんごの木

ジンとばあちゃんとだんごの木

  • 児童書
作: 福明子
出版社: あるまじろ書房

税込価格: ¥1,650

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作品情報

発行日: 2009年02月
ISBN: 9784904387016

A5判 縦218mm 横155mm 厚さ12mm 重さ 300g 68ページ 上製

この作品が含まれるテーマ

出版社からの紹介

闘病生活をしている母。見守る九歳の少年。
母さんの命が残り少ないと知ってしまう。
「でも、ぼく、自分で決めたんだ。母さんを、ぼくだけでさとばあちゃんのうちまで連れていこうって…。」
母によりそい、母の実家を訪ねていく。
なにも言わなくても、すべてわかっていた祖母と、犬のジンは、やさしく迎えてくれる。
そして・・・
九歳の少年が見つめた「生きぬく命」と「よりそう命」の物語です。

ベストレビュー

福明子さんに読んでいただきました

作者の福明子さんの読み聞かせとお話会がありました。
娘と参加して今回が2回目でしたが、
2回ともこの作品を読んでいただいて涙が出ました。

娘も、悲しいお話だね。可哀想…と言って、真剣に
聞いていました。1回目のときは、実際にだんごの木を
いただいて、娘はキレイと言って喜んでいました。

この作品はただ悲しいだけでなく、命の尊さや
愛犬との愛情、親子の愛情等が感じられます。
是非、たくさんの子どもたちに読んでもらいたい作品です。
お話会に来ていた低学年の子は途中で足をぶらぶらしている子も
いましたが、最後まで静かに聞いていて、福さんも驚かれて
いました。低学年の子が自分で読むには難しいと思うので、
大人が読んであげるのが良いと思います。

福さんは、教員をされていましたが、命に関わる病気を
されてから、作家活動に専念されて、今も病気と闘いながら作品を
作られていると言うことでした。頭が下がります。

この本を書くきっかけになったのは、最愛のお父様から
本にするなら、犬のジンが出てくる作品にしたらどうかと
提案があったからだそう。早くに亡くなられたお母様との
お話を書かれた内容だったため、お父様は本として残して
おいて欲しかったのかも知れませんね。

そのお父様も福さんと同じ病気でお亡くなりになり
大変悲しい思いをされた分、童話を通じて命の大切さを
子どもたちに伝えたいと頑張っていらっしゃいます。

今年、第57回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書に
なった『天風の吹くとき』の作者も福明子さんです。
この作品も命について深く考えさせられます。

他の作品に『やんも-ひかる命の物語』で椋鳩十記念伊那童話大賞、
『七度夢』で第5回グリム童話賞など受賞多数されているので
他の作品も読んでみたくなりました。
(ぷりこさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子3歳)

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