この本は、今からちょうど100年前の明治42年に発行されたものです。当時、偉大な文学者の坪内逍遥は、この本を「美しい文章」と絶賛しました。明治時代の旧仮名づかいの流れるような文、情緒豊かで力強い文をそのまま活かし、下の段にそれを現代仮名づかいで表した二段組にしたのがこの新版です。原文にはほとんどの漢字にルビがついています。 原文の躍動する言葉を味わいながら、世界の文学のもととなったギリシャ神話を楽しみましょう。ジュピター、アポロー、ビーナス、キューピッド、マーキュリー……、神々が織りなす壮大な物語です。
|