山はしっている
  • ちょっとためしよみ

山はしっている

  • 絵本
作: リビー・ウォルデン
絵: リチャード・ジョーンズ
訳: 横山 和江
出版社: 鈴木出版

在庫あり

税込価格: ¥1,650

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作品情報

発行日: 2020年03月06日
ISBN: 9784790254010

出版社のおすすめ年齢:低学年〜
235mm×295mm 32ページ

この作品が含まれるシリーズ

みどころ

その、最初のページ。
朝もやに浮かびあがる雄大な山の景色を目にした途端。
ひんやりした地面の空気を感じた瞬間。
物語を読む前から感覚的にそれは伝わってくるのです。

彼らは山に見守られている、ということ。

早起きの鳥は空へ飛び立ち、シロイワヤギがひづめの音を響かせ、小さなナキウサギが目を覚まし。つゆに濡れた草をそよがせて歩くのはヘラジカの親子。朝ごはんを探しているのです。

昼になれば、木洩れ日のさしこむ枝のあちこちで鳥たちがさえずり、クズリが獲物をもとめてうろつき、シカは立ち止まり。

やがて日が沈むころ、真っ赤に染まる山を背景に、忙しく動き回るのはビーバーやハイイログマ。寝床へもどっていくものがあれば、目を覚ます動物たちもいる。夜は夜で、また一日の世界がはじまっていき……。

刻一刻と変化していく陽の光、さらに夜になれば月の光に照らされる自然の風景が。毎日繰り返されているであろう、それぞれの動物たちのそれぞれのいとなみが。こんなにも美しく、こんなにも尊いものに見えてくるなんて! 揺さぶられるほどの感動を味いながら、最後に語るその言葉が静かに心に突き刺さってきます。

「夜が朝になるように、世界もかわっていく。
 永遠に続くこともあれば、進化するものもある。
 かわらないのは、生きること。」

山は、知っているのです。
消えいく命のことも、生まれ来る命のことも。
そして、見守られている私たちが考えるのは、これからの地球について。

リチャード・ジョーンズが描く美しい自然や愛らしい動物たちを素直にたっぷり堪能しながら、しっかりと感じたことを心に留めていこうと思うのです。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

山はしっている

山はしっている

出版社からの紹介

日が昇り、日が沈み、ひとつの命が消えて、ひとつの命が生まれる。雄大な山々は生きるものたちのいとなみをずっと見守り続けてきた。静かな心に沁み通る文章と、息をのむほど美しいイラストで綴る至高のネイチャー絵本。

ベストレビュー

かわらないのは、生きること

『SECRETS OF THE MOUNTAIN』が原題。
原題も意訳も滋味深いです。
山に見守られている、生き物たちの様子を美しい絵で描いてあります。
夜明けから始まり、まるでドキュメンタリー映像のナレーションを聞いているような文章に、
感覚が研ぎ澄まされます。
なんて豊かな生き物たちの姿でしょうか。
刻々と変化する太陽の光と、生き物たちの動き。
日没後にも、また別の生き物たちの動きがありますね。
そう、そこここの生きる姿。
山に見守られている、とすることで、自然の包容力を感じます。
小学生くらいから、この姿、感じてほしいです。
(レイラさん 50代・ママ )

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