文集のような本でした
原稿用紙罫線の中に収まった文章がつながって、文集のような本でした。
次々に掲載されている方の名前を見て、あの方もあの方も戦争体験者だったのだと、視点を変えて多くの人をみることになりました。
その体験が戦後の活躍の中に活きていたのかも知れません。
感慨深い1冊です。
短文集ですが味わい深く読みました。
投稿日:2025/11/11

大人になってから絵本を開いてみる。子どもの時とはまた違った感動を体験する瞬間があります。言葉が心に染み入る絵本、美しさに時を忘れさせてくれる絵本、経験を重ねたからこそ共感できる絵本…絵本の世界の懐の深さを感じてください。
大人に人気があるのは、どんな絵本? 寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など絵本ナビ独自のロジックにより算出された上位作品から大人におすすめの絵本をピックアップしています。
大人が絵本を手に取るのは、どんな時でしょう。楽しみたい時、いやされたい時、うっとりしたい時、笑いたい時。さまざまな状況に合わせて、今の自分にぴったりなテーマから絵本を探してみてくださいね。
絵本ナビ編集部による、作品のみどころをご紹介! 大人におすすめしたい絵本を新着順にピックアップしています。
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大人の方が読んだ絵本のレビューを、新着順にご紹介します。
文集のような本でした
原稿用紙罫線の中に収まった文章がつながって、文集のような本でした。
次々に掲載されている方の名前を見て、あの方もあの方も戦争体験者だったのだと、視点を変えて多くの人をみることになりました。
その体験が戦後の活躍の中に活きていたのかも知れません。
感慨深い1冊です。
短文集ですが味わい深く読みました。
投稿日:2025/11/11
甲斐信枝さんならではの小宇宙
甲斐信枝さんが描く絵本のファンは多い。
2023年11月30日、93歳で亡くなった甲斐さんは、
その晩年の2016年には里山で植物や虫たちと向き合う姿がドキュメント番組になるなど、
「足元の小宇宙」を見つめる絵本作家として評価が高い。
じっと見つめることで、世界の真実が見えてくる。
そんな絵本作家だろう。
そんな甲斐さんが描いた『きゃべつばたけのぴょこり』は、2003年に発表され、
2017年に「幼児絵本ふしぎなたね」シリーズの一冊として絵本になった作品。
「ぴょこり」というのは、きゃべつの葉の裏についている不思議な形のもの。
アリだとかかめむしとかがたたくと、ぴょこりと動く、変なもの。
さあて、これは何だろう。
実は、そのヒントが絵本の最初にちゃんと描かれている。
「きゃべつばたけにちょうちょがたくさんいる。」
そう、ぴょこりはちょうちょのさなぎ。
甲斐さんはさなぎからちょうちょが羽化するさまもちゃんと描いていて、
羽化したてのちょうちょがそれでもなかなか飛び立たないことも描いている。
おそらく実際その様子を観察しないと描けない世界だ。
子どもたちは甲斐さんの絵本から、土の匂いとか虫たちのささやきとかを体験できるはず。
私たちの世界はそんな生き生きとしたものたちと共にある。
投稿日:2025/11/09
絵本定期購読「絵本クラブ【大人コース】」にて配本される「1年分の絵本」を、全冊セット・12冊セットにしてお届けします。
大人は自分で読みたい絵本を選ぶことができます。子どもの頃に読んだ絵本、表紙が気になる絵本、話題になっている絵本、子どもが楽しんでいる絵本。色々な選び方を楽しんでください。そして、子どもに負けないように真剣に読んでみてください。その絵本が持つ「本当の面白さ」がきっと見えてくるはずです。