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男の人はいくつになっても「ママっ子」?!

───『ママのスカート』はフランスの出版社から刊行されている絵本ですが、千倉さんはどういった経緯でこの絵本と出会われたんですか?


『まってる。』(作: デヴィッド・カリ 絵: セルジュ・ブロック 訳: こやまくんどう 出版社: 千倉書房)


私が最初に出版した絵本『まってる。』(作: デヴィッド・カリ 絵: セルジュ・ブロック 訳: こやまくんどう)がきっかけでした。『まってる。』の出版元であるサルバカン(Editions Sarbacane)の編集者からこの『ママのスカート』を薦められました。

───最初の印象はいかがでしたか?

素直に「カワイイ〜!」と叫んでしまいました(笑)。 私も息子を持つ母なので、スカートの中に男の子がいる、その発想が意外で、すごくワクワクしました。


───息子がいるママ視点で見ると、本当にかわいくて、心がほんわり温かくなる絵本ですよね。

あまり男の子というところにスポットを当てすぎて、女の子のママに「我が家には関係ないわ…」と思われてしまうのも悲しい…(笑)。実際には、自分が子どもだったころを思い出して自分がお母さんに会いたくなった、懐かしい恋しさだった、という感想もいただいています。
ただ、女性から見ると男の子…というか、男性はいつまでも母親を特別視する「ママっ子」な部分を持っているように感じることがありますよね。それを「ママのスカート」というアイテムを使って、とても分かりやすく、いやらしくなく、そしてちょっとスパイスも加えて、描いている作品だったので、日本でも紹介したいと出版を決めました。

───お母さんに向けてという意味と合わせて、幅広い層の女性に読んでほしい作品ですね。


そうですね。正直、今、育児中のお母さんは、この絵本を見てホッとしていられないくらい、忙しいと思うんです。なので、いつか息子が大きくなって、少し手を離れたくらいのときに手に取って、「こんな時期もあったわね…」としみじみと懐かしむきっかけになれたら嬉しいです。私個人としては、「2才から40才くらいまでの息子を持つお母さんへ…」という思いを持って作りました。




翻訳者にお願いするときは、直感を大事にしています

───そして、ビックリしたのは訳者として木村カエラさんを選ばれたこと。実際に読んでみると、木村カエラさんということが浮かび上がってこないくらい、作品にマッチしていると感じました。

ありがとうございます。木村カエラさんも、まずこの絵本に「アーティスト」として参加してくれて、作品の良さを一番に伝えたいという思いで関わってくださったこと、それがとても嬉しいです。

───木村カエラさんに翻訳をお願いしようと思ったのはなぜですか?

直感です。

───直感!?

はい(笑)。原作を読んでいただいたら、気にいってくださるのではないか、という強い思いこみです。『まってる。』の小山薫堂さんも、『パリのおばあさんの物語』(文:スージー・モルゲンステルヌ、絵:セルジュ・ブロック、訳/岸惠子)の岸惠子さんも「この方にお願いしたい!断られても原作を読んでいただけたら、それだけで満足」という思いでお願いしてました。女優の岸惠子さんなどにも、当然、コネクションなどありませんから、何とか一度、原作を読んでもらい、そして「この絵本を日本に伝えたいと思っている出版社がある」という熱意だけでも知ってもらえたら…という気持ちでした。

───特に木村カエラさんにお願いしたいと直感が働いたポイント、フレーズなどはありますか?


『ママのスカート』に登場するお母さんって、ミニスカート姿だったり、子どもを寝かせた後にクラブに行ったり、とってもオシャレなんですね。フランスの若いママの感覚に、カエラさん自身も共感されるのでは…と思いました。
でも、実際のカエラさんはあまりお子さんを置いてクラブなどに出かけてしまう気持ちにはならないそうですが。





───木村カエラさんとのやり取り、翻訳のやり方などはどのように進めていったのでしょうか?

最初、私たちの方で訳した直訳の文章をお渡しして、文章を考えていただきました。カエラさんの翻訳方法は、ポストイットに浮かんだ言葉をどんどん書いていって、ページに貼っていかれて、何通りもの訳の中から最終の文を選んでくださったみたいです。

───翻訳のやり取りの中で、特に印象に残っていることはありますか?

ぼくとマティアスがプールで泳いでいるページを「このプールは羊水とも受け取れるのではないでしょうか」とおっしゃったんです。そして、はしごを上ってすべり台で降りるシーンは、赤ちゃんが産道を通って出てくる、出産のシーンにも受け取れると。それを聞いたときは「面白い解釈だな…」と感じただけだったのですが、あとで、カエラさんが2人目のお子さんを妊娠されていたと聞いて納得。赤ちゃんはお腹の中で、安心で、お母さんも幸せな貴重な時間ですよね。深く読みこんでもらって感激しました。

───スカートをめくるというしかけが特におどろきで、新しい!ですよね。千倉さんは実際に、本ができる場面にも立ち会われたそうですが…。

そうなんです。サルバカンはフランスの出版社ですが、印刷と製本をマレーシアの会社が行っていたので、「見せてください!」とお願いして製本される現場に伺いました。


マレーシアの工場で千倉さんが撮った写真を特別に見せてもらいました。
ポップアップ絵本の型抜き(左)と、切抜きされたスカートのパーツです(右)。

───しかけの部分は1冊、1冊手作業で本が作られるんですね。
日本ではなかなか見られない絵本の製本風景、圧巻です!


何千枚ものスカートがひとつひとつ、手作業で張られていきます。

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木村 カエラ(きむらかえら)

  • 2004年シングル「Level42」でメジャーデビュー。
    ワンマンツアーのみならずフェス・イベントにも積極的に参加する一方で、CMにも多数出演。
    2013年、自らが代表を務めるプライベートレーベル「ELA」を設立。
    デビュー10周年ベストアルバム「10years」を2014年6月発売。
    「ママのスカート」は初の翻訳絵本。

作品紹介

ママのスカート
文:キャロル・フィブ
絵:ドロテ・ド モンフレッド
訳:木村 カエラ
出版社:千倉書房
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