なぞなぞのすきな女の子 なぞなぞのすきな女の子 なぞなぞのすきな女の子の試し読みができます!
作: 松岡 享子 絵: 大社 玲子  出版社: 学研 学研の特集ページがあります!
創刊40年!世代を越えて愛され続ける、不朽の名作です!読み聞かせは4歳から、一人読みは6歳から
まことあつさん 30代・ママ

本を読む醍醐味
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』監修者 若林文高さんインタビュー

私たちが日常生活で目にする物質の基本の形「分子」

───『元素図鑑』の続編として2015年9月に発売された『世界で一番美しい分子図鑑』(以下、『分子図鑑』)。今回扱っている分子とは具体的にどのようなものでしょう?

分子はいろいろな元素の原子が結合してできるもので、我々が日常生活で主に目にする物質の基本の形です。『元素図鑑』の中で紹介されている118種類の元素のうち、90種類が安定して存在する元素で、そこから何種類くらいの分子ができると思います?

───うーーん…1000種類くらいはあるのではないでしょうか?

2015年6月末に1億種類を越えました。

───え! 分子は1億種類もあるんですか?

そうです。この1年半で約2千万種類以上の分子が発見されているんです。

───そんなに?! 分子も元素も学生時代に習った感覚のまま止まってしまっていますが、今も超スピードで研究が進められているんですね。

『分子図鑑』の中で、特にオススメのページはありますか?

『元素図鑑』は図鑑的意味合いが強かったですが、『分子図鑑』は前作と同じ美しいビジュアルを使いながら、より私たちの身近な現象を取り上げて、分かりやすく説明されていると思います。例えば「いろいろな鉱石」は、鉱石と分子構造図を並べて紹介していて、どんな元素が結合して写真の鉱石を構成しているか、一目でわかるよう工夫されています。

───分子構造図だけでは分かりにくいことも、美しい写真と一緒に紹介されると、眺めているだけで楽しい気分になりますね。

例えば「エタノール」を紹介しているページでは、水分子の2つの水素原子の内、ひとつの水素原子を炭素原子が1個の一番単純な炭素の鎖(基)に置き換えるとメタノール分子ができ、炭素原子が2個の炭素鎖に置き換えるとエタノール分子ができ、さらに同じようにして数えきれないほどの種類のアルコールの分子ができることを分かりやすいビジュアルで紹介しています。

───たしかに、分子の配置が絵として並んでいると、どこが変わっていったかひと目で見て納得できます。

絵を描く人なら、昔はターコイズやラピスラズリなど半貴石から作られた絵の具を使っていたことを、ご存知かと思います。それらの色がどのような分子構造からできているかも『分子図鑑』に載っています。

───鉄を含んでいる顔料は総じて、茶色い色をしているんですね。ゴッホが黄色い花を描くときに使った絵の具には強い毒性を持つ、「カドミウム」が含まれていたという話も、とても興味深いです。

甘いものが出てくるページも、お子さんは好きだと思います。干しブドウから発見された「グルコース(ブドウ糖)」とセロリに最も多く含まれている「ガラクトース」がとても似ていると聞いたらビックリすると思います。

───たしかに、セロリが苦手な子どもは多いですから、「セロリと干しブドウは似ている」と言っても、信じないかもしれませんね(笑)。

『元素図鑑』『分子図鑑』を持って、科博に行こう!

───国立科学博物館地球館の北側部分は2015年7月にリニューアルされ、今日お話を伺った地下3階の「自然のしくみを探る」の展示も3分の1が新しくなったんですね。

地下3階の改修で最も大きな点は、日本の「自然科学系ノーベル賞受賞者」を紹介したコーナーと日本の科学を築いた研究者を紹介したコーナーができたことです。ゆかりのある資料が展示され、研究内容やいろいろなエピソードが紹介されています。また、小林=益川理論を実証した高エネルギー加速器研究機構の加速器の実物資料も展示されています。

───過去に自然科学系ノーベル賞を受賞した19名の科学者の方が一堂に会しているコーナーは圧巻ですね。2015年は新たに2人、ノーベル物理学賞とノーベル生理学・医学賞を受賞されたので、またにぎやかになりますね。

そうなんです。ただ、私たちが考えるよりもかなり早いペースでノーベル賞を受賞される科学者の方が多くて、新しいスペースを増やさなければいけないと関係者一同、嬉しい悲鳴を上げています。

───そのほかにはどんな展示がオススメですか?

物質のコーナーの導入では、「元素周期表」が展示され、放射性元素以外の全ての元素の単体が展示されています。さらに、物質の多様性を紹介するコーナーでは、先ほどおはなしした、炭素の同素体の実物と模型を展示しています。炭素原子60個がサッカーボールのような形で結合している「フラーレン」や日本の飯島澄男博士によって発見された筒状の「カーボンナノチューブ」など、模型を見ることでより詳しく理解できると思います。

───展示を見るだけでも元素や分子を身近に感じることができますが、この『元素図鑑』『分子図鑑』を見ながら回るとさらに色々なことが分かるようになりそうですね。

そうですね。『元素図鑑』をきっかけに2012年に開催された特別展「元素のふしぎ」では、小さいお子さんからご年配の方まで、本当に多くの方に足を運んでいただきました。今回の『分子図鑑』を見た方に、リニューアルしたエリアを訪れてもらえたら嬉しいです。

───最後に、絵本ナビユーザーへ『元素図鑑』『分子図鑑』のみどころをお願いします。

元素や分子といった普段はなかなか目にしないものを、この本を見てもらうと、身近に感じることができ、世界観がグッと広がると思います。書いてあることがまだ分からないという小さいお子さんも、きれいな写真を見ているだけで楽しいと思いますし、中高生にとって、授業の内容をより理解するためのきっかけになると思います。本を見て、ビジュアルの美しさに触れて元素と分子に親しみを持てたら、次は科学博物館に来て、実物も見てもらえたら嬉しいです。

───ありがとうございました。

インタビュー・文: 木村春子(絵本ナビライター) 

撮影:所靖子

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若林文高(わかばやし・ふみたか)

  • 国立科学博物館理工学研究部長。専門は触媒化学、物理化学、化学教育・化学普及。博士(理学)。1955年東京生まれ。京都大学理学部化学科卒業、東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。主な監修・訳書に『楽しい化学の実験室T・U』(東京化学同人)『基礎コース 化学』(東京化学同人)『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい元素図鑑デラックス版』(ともに創元社)『ノーベル賞の大研究(全5巻)』(文研出版)がある。

作品紹介

世界で一番美しい元素図鑑
世界で一番美しい元素図鑑の試し読みができます!
著:セオドア・グレイ
写真:ニック・マン
監修:若林 文高
訳:武井 摩利
出版社:創元社
世界で一番美しい分子図鑑
著:セオドア・グレイ
写真:ニック・マン
監修:若林 文高
訳:武井 摩利
出版社:創元社
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