雨ニモマケズ 雨ニモマケズ 雨ニモマケズの試し読みができます!
作: 宮沢 賢治 絵: 柚木 沙弥郎  出版社: 三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
闘病生活のさなかに賢治が書きとめられたその言葉は、 作品として書かれたものではなく、 賢治の「祈り」そのものだった・・・・・・。
ラムネ色さん 60代・じいじ・ばあば

明るく斬新なイラスト
賢治がずっと思っていたこと、こうありた…
見てください!この福々しいミッフィー!! 【嬉しい再入荷です♪】
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  突撃レポート  >  こんなおばけ見たことない!!絵本『おめでとうおばけ』。作者のあらいゆきこさんに、お話をお伺いしました!

想像を絶する姿の、コワーイ、そしてとてもユーモラスなおばけたち。画面から はみ出さんばかりのど迫力です。そのおばけたちが、たろちゃんの家に、呼んでもいないのに「おいわいにきました。」と次々やってくるんです。誰のお誕生日でもないのに!!不気味で怖くて、でも面白い!発売後、「子どもが食いつく」絵本との評判が早くも立っているようですが・・・?作者のあらいゆきこさんに、お話を伺いました!

おめでとうおばけ
おめでとうおばけの試し読みができます!
文・絵:あらい ゆきこ
出版社:大日本図書

コンコンコン。とびらをたたく音がしたと思ったら、おばけがどんどん入ってきた!  そして、どのおばけも「おいわいにきましたよ」って。 でも、今日はだれのたんじょうびでもないし…。 はじめはこわがっていた、たろちゃんとお母さんも、おばけの勝手さに堪忍袋の緒がきれて……!?  ちょっとこわくて、ちょっとユーモラスなおばけたちと、たろちゃん、お母さんのおはなしです。

───『おめでとうおばけ』ってことは「おめでたいおばけの話?」と思ったら、全然ちがいました(笑)。読んであげたら「子どもが食いついた!」という感想も。なぜ、こういうおはなしに?

おばけが、理由もないのに「おめでとう」ってどんどん家に来たら、なんだか怖くないですか? でも、「なんで、なんで?」と、ちょっとワクワクもしませんか? 私は「怖いこと」が大好きで、それはもう子どもの頃からずっとなんです。毎晩寝る前に、母が『赤い部屋』(宇野浩二・著)という童話集を読んでくれていたのですが、それが結構怖くて。でも、妙に引き込まれてました。ワクワクしたんです。それと、私は離島に住んでいたんですけど、夕方になると「海坊主が出るから家に帰りなさい」とかいう怒られ方をしたりして。怖いんだけど、神社の上に、空いっぱいに広がる海坊主とか想像して、やっぱりワクワクしてました(笑)。そんな「怖いって、実は楽しい」っていう気持ち、いまの子どもたちにも共通の感覚だと思うので、こういうおはなしを描いてみたんです。
子どもたちに読みきかせをした知人は、「みんな騒がずに、じいいっと絵本を見てた」と言ってました。やっぱり「子どもが食いついた」っていうことなのかな? すごく嬉しいことです(笑)。それと、「おはなしの中に、ホッとできるところがあるってわかって読む2回目は、子どもたちの反応がまた違うんだよ」とも言ってました。子どもって、本当にストレートに反応するんだなあ、と思いました。

───登場するのは、おなじみのおばけ。でも、みんながイメージしているのと違った感じで、コワイというか、ちょっと不思議というか。おばけたち、どうして、ああいう姿に?

描いている段階で、編集の方から「媚びなくて大丈夫」「子どもは迫力があるものが大好きだから」と勇気づけられ、思いきり描いたら自然とこうなりました。私が、一番怖くておもしろいと思う形のおばけたちです(吸血鬼は蚊です)。
普段は挿絵の仕事が多いのですが、1回しか生まれない楽しみを描いている感じなんです。インスタントコーヒーを絵の具に混ぜて、そのときにしか出ない色を楽しんだり、筆を大きく振り回して水滴を落として染みを出したり。偶然が作る質感が好きなんです。でも、絵本でそれをやると絵が全然ちがってしまったり、おばけも別ものになったりするので、インスタントコーヒーと偶然性から決別して、絵本の中でおもいっきり、自分のおばけを描くことにしたら、ああいう姿に。絵本ができあがってみて、自分でもすごいと思います(笑)。

───お母さんの顔もけっこうコワイかも……という感想も耳にしました(最後はとってもすてきな笑顔になるんですが、笑)。おばけと対決しているときのお母さん、どうして、ああいう顔に?

お母さんは、最初はおばけを怖がっていて、次に腹をたて、さらにあきれていくんですが、それってどんな顔になるんだろうと考えながら描きました。人の怒った顔って、大人の目にはちゃんと人間の顔に見えてるけど、子どもが描くと、真っ黒だったり、真っ赤だったりしますよね。それって、目に見えるものと、心に残る印象が必ずしも一緒じゃないってことかなと思って、心に残る印象を描きたかったんです。そうしたら、最初の絵では人間にも見えなくて、「お母さんはあくまで人間で、たろちゃんを守る存在だから」と編集の方に何度もたしなめられ、かなり人間らしいお母さんになったのです……。でも、子どもへの愛ゆえに、すごい顔になるお母さんって、私は好きです(笑)。

───絵本はこれがはじめてとお聞きしました。苦労されたこと、楽しかったこと、教えてください。

挿絵とちがって、絵本は、いくつものページで1つの世界を描きます。特に今回は、1つの部屋で起きるできごとのおはなしでしたから、「同じ部屋、同じおばけを何回も描く」ということ。いろいろ変えたくなっちゃったりする私には、最初は高いハードルでした(笑)。描き進めるうちに、おばけの目からビーム出したくなっちゃったりとか。編集の方は「思いつくのはいいんだけど……」と苦笑い。「ここが変だとか、変わったとか、子どもは一番厳しく見るからね」と、何回も指摘されました! でも、描くのはとっても楽しかったです。特に質感にこだわるのが楽しかったです。おばけのボコボコ感とか、描くのに3日くらいかかるのですが、もう楽しくて楽しくて。楽しいんですが、大変でした。紙の上で真っ白に燃えつきるかと思いました(笑)。

───最後に、読者の方々に向けて一言お願いします!

親子でぜひ、「こわいよー」と楽しんでもらえたら嬉しいです。母親は誰でも、「おばけよりこわいお母さん」という面があると思います。私には娘がひとりいるんですが、娘のことを考えると、やっぱり「おばけよりこわいお母さん」になることもたくさん(笑)。おばけのこわさと、お母さんのこわさ(と愛情)、どっちも楽しんでほしいなあ、と思ってます!
そうそう、姪っ子に注意されたのですが、たろちゃんのぬいぐるみのクマをおばけが奪ったあと、各ページのどこかにクマがいるのですが、おばけが全員集合のシーンには、クマはいないんです(おばけのアップを強調したくて……)。「いないよ?」と、お子さんが探していましたら、ごめんなさい……。

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あらい ゆきこ(あらいゆきこ)

  • 1968年伊豆七島式根島生まれ。
    1999年HBギャラリー大賞受賞。
    著書に『誰かの見たもの』(大日本図書)がある。

作品紹介

おめでとうおばけ
おめでとうおばけの試し読みができます!
文・絵:あらい ゆきこ
出版社:大日本図書
誰かの見たもの―口伝怪奇譚―
誰かの見たもの―口伝怪奇譚―の試し読みができます!
作:新井 由木子
出版社:大日本図書
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