《スペシャルコンテンツ》インタビュー

●絵本は”読む”よりも”作る”方が面白い！　その思いが実を結んだ初出版

───『回転ずっしり』の出版社である、「株式会社オザワン」は、主に機械加工を行っている会社。全くの畑違いの会社からの初の絵本出版ということで、大変なことも多かったと思います。そもそもお二人が絵本を描くきっかけを教えてください。

インタビュー場所は……もしかして、『回転ずっしり』の世界？

おざわ:私事ですが、まず子育て奮闘中のイクメンです。ちなみにどう見てもイケメンではないので、イラストでご勘弁を(笑)。きっかけを話せば長くなるのですが、要は「絵本は”読む”よりも、”作る”ほうが面白い!」ということでしょうか。
しかし、最初はいろいろと問題だらけでして……。まず学生時代、美術の評価が「3」だった私には、一冊の絵本を描き上げるだけの、画力がありませんでした(笑)。そんなとき、デザイン会社Chucklesの代表をされている、まなかさんとお会いする機会がありまして、イラストをお願いしてみました。すると、あらスゴイ！　美術「5++」の絵に変異するわけです。やはり「餅は餅屋」だなぁと痛感しました。

まなか:おざわさんから、絵本のお話を頂いたときは、楽しい世界観を表現しようと思っていました。でも、実際に描きはじめてみると、キャラクターデザインとストーリーのバランスを取ることが意外と難しく、何度もやり直しをすることになりました。絵本の出版に携わるのも初めてでしたので、分からないことだらけで……。せっかくならと、おざわさんにお願いして、印刷や装丁の打合せ、在庫管理まで参加させていただくことにしました。苦労した分、完成した作品と、主人公のゆぎちゃんは、わが子のように感じていて、出版を、娘の船出を目にするような気持で見送りました。

───おざわさんは普段、機械系のお仕事をされていると伺いました。絵本とは随分かけ離れていると思うのですが……。

おざわ:機械も絵本も同じ「ものづくり」だと解釈すれば、どちらも創作活動の一環ともいえるのではないかと思います。……違うかな(笑)。でも、実は本職がかなり忙しく、商品開発も進めながら絵本の制作も進めて、週末はインストラクターとして、スノボに行って……と、慌ただしく過ごしています。その分、家庭を振り返らず、家族に責められそうなのですが……(笑)。でも、絵本の制作は楽しくてしょうがないですね。

───まなかさんは普段、どんなお仕事をされているのですか？

まなか:私は、ウェブや名刺、チラシのデザインの仕事をメインにしています。それ以外にも、おざわさんのお手伝いもありますし、企業のロゴやキャラクター、LINEスタンプなども手掛けています。基本、イラスト・デザイン関係の何でも屋さんです。