もうなかないよ、クリズラ もうなかないよ、クリズラ
作: ゼバスティアン・ロート 訳: 平野 卿子  出版社: 冨山房 冨山房の特集ページがあります!
読み手の年齢を選ばない子どもから大人まで、それぞれの感性で理解してうけとめる事のできる「みんなの本」です。
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 “食欲の秋” の 美味しいおいも絵本『やきいもするぞ』 おくはらゆめさんインタビュー

食欲の秋、到来。秋は美味しい食べ物がたくさん出てきます。
中でも特に食べたくなるのが、ほくほくでアツアツ、とろーりと甘い焼き芋! それは人間だけでなく、動物たちも同じことのようで……。
動物たちのにぎやかな焼き芋パーティの様子を描いた『やきいもするぞ』(ゴブリン書房)は秋にイチオシの美味しい食べ物絵本です。今回は作者のおくはらゆめさんに『やきいもするぞ』の制作秘話を伺いました。
さらに、今年ママになったばかりのおくはらさんの子育てエピソードもお楽しみください。

やきいもするぞ
やきいもするぞの試し読みができます!
作:おくはら ゆめ
出版社:ゴブリン書房

森の動物たちは、焼き芋に夢中! お腹いっぱい食べたあとは「おなら大会」のはじまりです。 かわいいおなら、元気なおなら、おどりたくなるおなら、いろんなおならのオンパレード。〈おいものかみさま〉もあらわれて……。 あたらしい「やきいも絵本」の登場です!!

作品が生まれたきっかけは、お家での焼き芋パーティ?

───絵本ナビで一度、『やきいもするぞ』インタビューをさせていただいたのが2011年でした。それから約5年、改めて読んでみて、この作品が美味しい絵本の新定番になっていると感じました。今日は、今だから話せる『やきいもするぞ』のエピソードをたくさん伺えればと思います。
まず、おはなしが生まれたきっかけですが、ゆめさんのお家で開催された焼き芋パーティだったんですよね。

はい。その頃、住んでいたところが埼玉県川越市の近くで、川越と言えばサツマイモだろう!……と庭でサツマイモを育てていたんです。その収穫時期に、友だちを呼んで、庭の落ち葉を集めて焼き芋パーティをやりました。

───秋を満喫されている様子が目に浮かぶようです。絵本では動物たちが「やきいも するぞ エイエイオー!」と叫んで、焼き芋パーティをはじめます。おくはらさんたちもこんな意気込みだったんですか?

我が家の焼き芋パーティは絵本のように大人数ではなかったのですが、意気込みだけは負けていなかったと思います。

───動物たちが落ち葉を集め、芋を掘り、火をつけて芋が焼けるのを待つ場面。ぐっと引きになった構図が、紅葉の赤、銀杏の黄色、それに遠くの山のグラデーションが映えてとても美しいんですよね。

ありがとうございます。この情景も以前住んでいた場所に似た風景があったので、それを思い出しながら描きました。それと、後ろの川と山の景色は、京都の嵐山をイメージしています。

───嵐山! たしかに雰囲気を感じます。ページのそこここに登場する白い花、この花は椿ですか?

サザンカですね。童謡「たき火」の歌詞に「サザンカ サザンカ 咲いた道……」と出てくるので、焼き芋と言えばたき火、だったら、サザンカも描かなきゃ! と思って描きました。

───ふちがうっすらとピンク色になっていて、とてもかわいらしい花ですね。さらに、絵本に登場する動物たちも動きがとっても生き生きとしてかわいい。たき火の周りで「エイエイオー!」と踊っている姿や、焼き芋を頬張っているときの表情、見ているだけで一緒に参加したくなっちゃいます。

動物を描くのは好きなので、私の作品にはよくタヌキやウサギなどの動物が登場します。

───動物を描くときは図鑑などを参考にするのですか?

以前はよく、動物園にスケッチに行っていました。ネットでも調べて描くことはできますが、やはり、動いている姿を見て描くのが一番だと思っています。

───特に好きな動物はいますか?

好きなのは、ネコ、タヌキ、それからイノシシ。特にタヌキは絵本によく登場します。
タヌキのぼーっとしているところが好きなんです。あと、全体的にまあるい感じとか。ネコもずっと好きだったのですが、母が猫が苦手だったので、ずっと飼うことができませんでした。その反動で、一人暮らしをはじめてからずっと飼っています。

───ネコなど、身近にいる動物を描くときと、写真などを見て描くときではご自身の気持ちも変わりますか?

友達に、「ネコを描くときの熱量が犬のときと全然違う」って言われたことがあります。犬に私の情熱がまったく感じられなかったそうです(笑)。もちろん、犬も嫌いではないですが、興味の度合いが絵に出てしまったんだと思います。

───イノシシはタヌキやネコに比べて大柄の動物ですよね。どんなところが好きなんですか?

以前、動物園にスケッチをしに行って以来、イノシシが大好きなんです。フォルムが大きな里芋みたいでかわいいですよね。体の毛もホウキみたいに硬くて……、でも顔をよく見ると意外とまつげが長くて目もつぶらなんです。そんなところがとっても魅力的。もし飼えるなら、イノシシをお家で飼ってみたいです。

───飼いたいと思うくらい、好きなんですね!

それと、2年くらい前からバードウォッチングをはじめて、鳥も大好きになりました。コゲラもよく見つけるのですが、もしこの絵本を描く前にバードウォッチングをやっていたら、もっとコゲラをかわいく描けたと思います。

───今のでも十分かわいいと思いますが……。

本物は、もっと丸くて小さくて、本当にかわいいんです。

───そうなんですね。おくはらさんの描く、新しいコゲラの絵も見てみたいです。
焼き芋を食べた後は、おならが出るのがお約束。動物たちも「おならたいかい するぞ エイエイオー!」と盛り上がっています。この動物たちのおならが、それぞれ個性的でとてもユニーク。どの動物にどんなおならをさせるかは悩みましたか?

どんな音にするかは、何度も声に出して読んで、似たような音が続かないようになど、結構考えました。あと、動物のイメージとおならのイメージがなるべく違和感なく合うようにバランスに気をつけました。

───イノシシのおならが「ブホッ」と元気で、タヌキは「ポン」と太鼓のような音。ウサギは「プリッ プリッ プリッ プリッ プリッ」と連続したおなら。
おならをしている動物たちの表情も、自慢げだったり、少し恥ずかしそうにしていたり、様々ですよね。そして、オオトリに登場する「おいもの かみさま」。実際に、いも神社が近くにあったことから、生まれたキャラクターなんですよね。

そうです。以前住んでいたところの近くに「いも神社」があって、絵本に描いてあるとおり「おいもの かみさま」も祭られています。この神社と先ほどの焼き芋パーティーが合わさって、『やきいもするぞ』が生まれたと言っても過言ではないです。

─── 「おいもの かみさま」は物語が生まれるためにも、とても重要なキャラクターだったのですね。

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おくはらゆめ

  • 1977年、兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒業。2005年、MOE絵本・イラスト大賞 年間グランプリ佳作、2006年、第12回おひさま大賞最優秀賞、2007年、第8回ピンポイント絵本コンペ入選。『ワニばあちゃん』(理論社)でデビュー、同作で、第1回MOE絵本屋さん大賞新人賞入賞。『くさをはむ』(講談社)が第41回講談社出版文化賞絵本賞受賞。その他主な作品に、『チュンタのあしあと』(あかね書房)、『まんまるがかり』(理論社)『やきいもするぞ』(ゴブリン書房)など多数。

作品紹介

やきいもするぞ
やきいもするぞの試し読みができます!
作:おくはら ゆめ
出版社:ゴブリン書房
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