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作: 岡村 志満子  出版社: くもん出版
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  ジョン・バーニンガムの名作が、英日CD付き英語絵本になって登場!『ねえ、どれがいい?』 ラボ教育センターインタビュー

ずっと出版したいと思っていた夢が、ようやく叶いました。

───ラボ教育センターさんでは、今までにも『英日CD付 英語絵本 おやすみなさいおつきさま GOODNIGHT MOON』や『英日CD付 英語絵本 ふたりはともだち Frog and Toad Are Friends』など、英日CD付き英語絵本を多数出版されています。今回、『ねえ、どれがいい? Would you rather…』を「英日CD付 英語絵本」として出版することを決めたきっかけを教えてください。

小川:子どもに読んでも盛り上がりますし、大人も一緒になって楽しめる、ジョン・バーニンガムさんの『ねえ、どれがいい?』は、社内のファンが多く、「いつか、CD付き英語絵本として出版したいね」と話をしていました。今回、ようやくその夢が叶い、とても嬉しく思います。


販売担当の小川さん

───絵本とCD、さらに日本語訳が掲載された「GuideBook」がセットになった、とても充実した内容。特にCDがとても聴きごたえがありました。

渡邊:ありがとうございます。音楽は毎回、プロの作曲家に作品に合った曲を作曲していただいています。今回は、スタジオジブリの「耳をすませば」や映画「ラスト・エンペラー」の音楽に携わっている作曲家の野見祐二さんにお願いしました。

───お城や気球の上での食事を選ぶ場面ではとても優雅な曲が流れたかと思うと、次のページの「クモのシチュー」や「カタツムリのだんご」の「たべなきゃならないとしたら どれが いい?」の場面の低音でゾワゾワするようなリズムを刻む曲があったりして……。内容に合わせて、曲がガラッと変わるので、その都度、おはなしの中にグッと引き込まれていきました。

渡邊:英語CD付き絵本は他社でも出版されていると思いますが、弊社が特に自信をもっていることのひとつがこの音楽です。物語のバックに何となく流れているBGMではなく、物語の世界に読者を引き込むように、作曲し、演奏していただいています。『ねえ、どれがいい?』は、いろいろな選択肢が出てきて、それを選ぶのが楽しい絵本。ページによって選ぶものが変わりますから、音楽もその世界観に合わせて、変えていくことは、最初から野見さんにお願いしていました。更に、各場面の曲が全体を通してひとつのまとまりになるようになっています。通して聴いても、バラバラな感じがなく、緩急がついてとても楽しめると思います。

───たしかに、ひとつひとつは、楽器が変わったり、テンポが変わったりして違いがありますが、まとまると『ねえ、どれがいい?』の世界をひとつも壊さずに、新たな魅力を構築しているように感じました。


制作担当の渡邊さん

───日本語バージョンは、女優の黒川芽以さんが朗読を担当されています。「ねえ、どれがいい?」という聞き方にも何パターンもバリエーションがあって、思わず「なになに?」と引き込まれていきました。黒川さんにはどのように朗読をお願いしたのですか?

渡邊:収録のとき、英語も日本語も、読者である子どもたちよりも、少しお姉さんのキャラクターで、いたずらっぽく質問するような雰囲気を出してほしいとお願いしました。

───子どもたちがわくわくドキドキしながら、「次は何かな?」「自分だったら、どれを選ぼうかな?」とCDを聴く姿が目に浮かんできます。

渡邊:もちろん、朗読のパターンは、作品によって変えています。例えば、以前取材をしていただいた『おやすみなさい おつきさま GOODNIGHT MOON』は、お母さんが赤ちゃんを寝かしつけるような温かく穏やかな雰囲気を出していただくように朗読してもらいました。今回の『ねえ、どれがいい?』は、小学生くらいをメインターゲットに、3、4歳くらいから、大人まで楽しんでいただけるよう、語り、音楽も考えて制作しています。

───流れてくる英語は中学生や高校生、大人でも役に立つ内容ですよね。

小川:そうなんです。私たちは、「絵本」だからと言って、子ども向けに作っている気持ちはまったくなくて、大人が聞いても楽しめて、「英語ではこのとき、こういう表現をするんだ」と発見があるように作るようにしています。英日CD付き英語絵本は、親子でコミュニケーションを取りながら、楽しんでいただくことを目的としているので、大人の方も一緒に英語に耳を傾け、例えばこの絵本では「お父さんだったら、こっちを選ぶな〜」などと、家族みんなで盛り上がってほしいと思っています。

───作曲や演奏、ナレーションの録音以外にも、こだわっている部分はありますか?

渡邊:この絵本には、長く愛されている翻訳版(日本語版)があります。その日本語訳は、日本の子どもたちになじみのある言葉や表現に翻訳されていて、すてきな絵本です。しかし、英語と日本語を一緒に(一文ずつ交互に)聴く弊社の作品は、洋書も日本語絵本も同時に楽しむものですので、日本語訳もあえて原書の言葉や文化に近いものを選ぶようにしています。そういう場合は、日本語版の翻訳者とていねいに確認をして、新たな日本語訳を提供していただいています。
今回でいえば、通貨の単位「ポンド」。日本語版は「円」で翻訳されていますが、英語・日本語交互に聴くと、訳と一致しなくなってしまいます。なので、ここは英語に合わせて日本語も「ポンド」のままにしました。
たとえお子さんが「ポンド」を知らなくても、「ポンドって何?」と、そこに親子のコミュニケーションや異文化体験が生まれるのでは……とも考えました。
また、英語の作品に出会うので、原書のもつ雰囲気をだいじにすることと、外国の文化にもふれられるようにしたいと考えています。英語のなかには、日本の子どもにはあまりなじみのない表現も出てきます。例えば、「どれを てつだう?」のところでは、「gnomes ノーム」や「naughty まもの」など、日本の幼い子には少しむずかしいキャラクターも出てきます。でも、英語圏の子どもたちにはなじみのあるキャラクターなんです。そこもあえて「そういうもの」と受け止めてもらえればよいと考えました。このように言葉は、英語・日本語の俳優に、特徴的に朗読してもらうようにお願いしました。その読み方は、イギリスで幼少期を送った人に染み付いている感覚でもあるのです。

───絵本の中の文章が、英語のみというのも特徴だと思いました。きっと、原書はこういうデザインなんだろうなと日本で出版されている作品と比べてみたくなりました。

小川:原書はもちろん英語のみです。そこに日本語も載せようとすると、絵のスペースギリギリにまで文字を配置しなければならないので、文字が小さくなり、見た目も悪くなります。絵本は絵と文章のバランスが大事ですので、英語のみにしています。ただし、日本語でも楽しんでもらえるように、日本語訳ガイドを巻末または別冊で付けています。

───ラボ教育センターでは、英語教室「Labo Party(ラボ・パーティ)」の運営や、英日CD付き英語絵本の出版以外にも、小学校での英語教育にも積極的に関わられていると聞きました。

佐藤:定期的に小学校英語の学会に参加して、現場の先生方とお話をさせていただいています。弊社で出版している英語絵本について感想や提案をいただいたり、今後の小学校英語でどのような教材が必要となるのかリサーチをしています。『ねえ、どれがいい?』を出版することが決まったときも、展示会で先生方に紹介させていただきました。「子どもたちと楽しめそう!」と、とても喜んでいただいたので、心強く感じたことを覚えています。

渡邊:このCDには、音楽のついているバージョンと、英語、日本語それぞれの音楽のない朗読バージョンが収録されています。これも、小学校の先生方からの提案を受けて工夫したところです。音楽付きで楽しんだ後は、ちょっと気分を落ち着けて、絵本を開きながら、朗読に耳を傾けるのも良いかもしれません。

───音楽が付いているバージョンと、朗読バージョンとでは、ナレーターの方の声の出し方も変わっていますね。

渡邊:そうですね。音楽がある方が弊社の作品の仕立て方で、感情を込めて朗読してもらいました。朗読のみの方は、感情を少し抑えて、読みきかせを意識した録音にしました。実は音楽がない方が英語の発音を聴きやすいとは、学校の先生の意見でもあります。


教育機関の営業を担当している、佐藤さん

───小学校での英語の授業がより低学年化していく傾向にあると思いますが、どのような英語へのアプローチが望ましいと思われますか?

佐藤:今まで学校などで、色々な子どもたちの様子を見てきましたが、英語を学ぶ初期の頃は特に、「英語って楽しい」「ことばっておもしろい」という気持ちを育むことが大切だと思います。聞いていて音が楽しい、響きが心地いいという感覚を味わったり、「言ってみたい!」という英語にたくさん出会うことが、とっても楽しそうなのです。それが、その後に英語を学び続けていく原動力になると思います。なので、単に、単語や定型表現を覚えるための絵本ではなく、それよりも、英語を楽しいと感じてもらえるような面白い作品や、共感できたり、夢中になれる作品、読み終わった後に、クラスの中でいろいろな話し合いができるような作品を出したいと思っています。

───絵本の中に登場するものの中から、どれを選ぶか考えたり、どうしてそれを選んだかを友達と話し合える『ねえ、どれがいい?』は小学校の英語授業でも活躍してくれそうですね。

佐藤:そうですね。英語にふれるだけでなく、自分の考えを人に伝えたり、友だちの考えを聞いたりして、気持ちのやりとりができます。「異文化コミュニケーション力」も育めるので、学校にもぜひおすすめしたいです。

渡邊:それから、この間、学校の先生方から提案を受けていたのは,同じような表現がくり返し出てくる作品でした。1回の授業のなかで、無理をせずにくり返し楽しむうちに自然と英語が言えるようになってくるので、くり返し同じ表現がある方が望ましいということです。 “Would you rather...”とくり返されるこの絵本は、そういう希望をかなえた作品でもあるのです。

───みんなでオリジナルの選択肢を作って、「Would you rather……」と質問を出し合っても面白いですね。

次のページは、お子さんと一緒に『ねえ、どれがいい?』のCDを楽しんだ感想を伺いました。

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作品紹介

英日CD付 英語絵本 ねえ、どれがいい? Would you rather…
作:ジョン・バーニンガム
日本語訳:まつかわ まゆみ
日本語語り:黒川 芽以
英語語り:Nadia Mckechnie
音楽:野見 祐二
出版社:ラボ教育センター
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