ぼんやきゅう ぼんやきゅう
文: 指田 和 絵: 長谷川 義史  出版社: ポプラ社 ポプラ社の特集ページがあります!
亡くなったひとたちと、いまを生きているものとの交信、それが、盆野球。
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  『おむつのなか、みせてみせて!』10万部突破記念!ヒド・ファン・ヘネヒテンさんインタビュー

世界中の子どもたちが並んでトイレトレーニングをしたらどんな感じになるだろう、と思いをめぐらせるのが好きです。

───出版当初から、世界各国での出版が決まっていたのでしょうか?

この本は、いくつかの他国語版が出るまでに、そう長くはかかりませんでした。そしてどんどん翻訳版が出て、これまでのわたしの作品の中でも最も人気がある作品のひとつになりました。たくさんの親御さんたちがメッセージや絵を添えて、感謝の意を伝えてくれたり、この本に助けられたということを教えてくれたりしましたよ。
この本の最後のページで、さまざまな動物たちが一緒にトイレトレーニングをしているように、世界中の子どもたちが並んでトイレトレーニングをしたらどんな感じになるだろう、と思いをめぐらせるのが好きです。

───翻訳された絵本を手にしたときの感想を教えてください。

こんなにたくさんの国々や異なる文化圏で、わたしの絵本がみなさんに受け入れられていることが、ほんとうに不思議です。
自分の小さなスタジオで作り出したものが、これほど大勢の心に届くなんて、わたしの理解の域を超えています。紙とインク、それだけだと実にシンプルな物ですが、こんなにもコミュニケーション能力があるんですね。本の制作は時に孤独な仕事ですから、幼稚園の先生や親御さんたちから手紙をいただくのはうれしいです。

───『おむつのなか、みせてみせて!』が日本で出版されると聞いたときの感想を教えてください。

作品が多くの場所や異なる文化圏で人気となるのは、とても満足のいくことですよね。ところがわたしの場合、それがやる気につながるわけではないんです。
もし、世界的な成功が主な目標だったとしたら、わたしの作品は、人に気に入られたいだけのごく普通のものとなっていたかもしれません。蓋を開けてみたらかなり個人的なことに一番信憑性があった、というのはよくある話で、不思議ですが、最も個人的なことが最も普遍的というケースもよくあります。 とはいえ、結局のところわたしたちはみな同じ人間ですから、『おむつのなか、みせてみせて!』が日本でも好評でうれしいです。それを実現してくださった日本の出版社に感謝しています。

───翻訳出版された国へ行かれたことはありますか?

これまでに、中国、アルゼンチン、ポーランド、フランス、オランダ、それから日本にも行ったことがあります。ここ数年は両親の面倒をみなければならないので、旅に出かけるのが以前よりむずかしくなってきました。

───来日されたとき、どんな所へ行きましたか? 特に印象深かった場所、料理など教えてください。

日本を訪れたときは、東京国際ブックフェアでサイン会をしました。秋篠宮さまと紀子さまにお会いする機会もいただき、自分の本をお贈りしました。
東京では、かなりの数の書店にも行きましたよ。また、作品についての講演会もしました。
それよりも前に、妻とプライベートで京都を訪れたこともあります。そのときは、寺院や庭園をまわりました。わたしたちにとって、この京都旅で忘れられない場所のひとつは清水寺です。日本食もとても気に入りました。


翻訳された絵本を持つ子どもたち。

図書館で絵本に魅了されました。

───絵本作家になろうと思ったのは何歳くらいですか? そのきっかけを教えてください。

わたしの初めての著書『Floppy in the Dark』(※日本未翻訳)は、1995年に出版されました。その前は印刷所で割り付けの仕事をしていて、それはわたしにとってすごく退屈な仕事でした。ある日、辞めさせられることになったのですが、そのときはどこか安心したものです。不意に、自分の人生の舵を別の方向にきる時間ができましたから。
それまでも、時間さえあればいつも絵を描いてきました。ただ、お金にならない作品で生計を立てるのは不可能に近いことですよね。絵本に魅了されたのは、わたしの妻が勤める図書館でのことでした。自分にぴったりの、全く新しい世界を発見したのです。それからようやく、自分の視覚的イメージと物語のイメージをふくらますことができるようになりました。

───絵本作家になるために、どんなことにチャレンジしてきましたか?

駆け出しの絵本作家として生計を立てるのは不可能とは言いませんが、ものすごく大変なことです。それに挑戦すると決めたとき、多くの人に「まともじゃない」と思われましたが、わたしの心は決まっていました。そして自分自身に、成功するまでに5年間という期間を課したんです。
最初の数年は、妻の収入で生計を立てました。そして少しずつ本が売れるようになりました。海外でもです。先が見えない挑戦はよしなさい、と忠告してきた人たちはみんな、今となってはこう言ってます。「君はきっと成功すると思っていたよ」ってね。

───もし、絵本作家になっていなかったら、どんな仕事をしていたと思いますか?

料理人! ですね。絵を描いたり文章を書いたりすること以外で、大好きなことのひとつが料理です。毎日、料理を大いに楽しんでいます。

───小さい頃はどんな性格の子どもでしたか? 子どもの頃に考えていた、将来の夢を教えてください。

多くの子どもたちと同じように、想像力にあふれていました。また、これもご多分にもれず、想像と現実の間の境界線がとてもあいまいでした。現実は、想像の一形態でもありますよね? わたしにとってみれば、絵を描くことは、頭の中に思い描いた現実世界で生き、その世界を理解するための本気の行動だったんです。
小学生の頃のノートは、余白部分が落書きで埋まっています。いつも絵を描いていました。そして、空想にふけっていました。先生方は、わたしを想像の世界からひっぱり出すのが大変だったようです。頭の中で、わたしはウマにまたがる騎手で、運動場でレースを繰り広げていました。または、月に向かうロケットを操縦していたことも……。

───動物を主人公にした絵本をたくさん作られていますが、動物を飼っていらっしゃるのでしょうか?

ニワトリをずっと飼っています。それから、ボビーという名のネコも。ボビーはわたしの大切なアシスタントで、信頼できる友達です。


ヒド・ファン・ヘネヒテンさんが飼っているニワトリとネコのボビー。

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ヒド・ファン・ヘネヒテン(Guido van Genechten)

  • 1959年、ベルギー生まれ。
    ハッセルトの美術学校で、絵、グラフィックアート、写真を学ぶ。
    著者に『わらって!リッキ』(ハッセルト市の国際絵本賞を受賞)『リッキとアニー』『リッキのなつやすみ』『リッキのおともだち』『リッキのクリスマス』『リッキのゆめ』『リッキとにわとりのミア』(以上、「リッキ」シリーズ)、『おしりをだして』『みんなおやすみ』『ゆきがたくさんつもったら』『あなたのことがだーいすき』『だっこのえほん』『パパ、おばけがいるよ。』(すべてフレーベル館)など。
    ベルギーではもちろん、ヨーロッパ各国でも大人気の絵本作家。

作品紹介

おむつのなか、みせてみせて!
おむつのなか、みせてみせて!の試し読みができます!
文・絵:ヒド・ファン・ヘネヒテン
訳:松永 りえ
出版社:パイ インターナショナル
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