世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2021.08.27
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、1900万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。そんな2021年8月のニューフェイスを、読者の声と共にに紹介します。
出版社からの内容紹介
春が近づくと、誰もが待ち遠しくなる“桜”。
その桜の花びらが、子どもの手のひらに舞い落ちてきました。
ほわ ほわ、ふわん、ふるるる、ほろろん…。
風に吹かれた花びらを子どもが追いかけていきます。
うららかな春の日、満開の桜を見に、
親子でお散歩にでかけたくなる絵本です。
みどころ
まるごと一冊どこを切っても春らしく、ふんわりあたたか桜色の絵本が届きました。
「ほわほわ ふわん」「ほろ ほろ ほろ ほろ ほろり」
空いっぱいに咲いている桜の木から、花びらが舞い落ちてきます。手のひらにいたかと思うと、風に吹かれてまた飛んでいき・・・。様々な視点から自由に描き出された満開の桜はとても美しく、その風景に囲まれた子どもの嬉しさが画面から直接伝わってくる様です。そして、その中を自由に漂っているのが、東直子さんの紡ぎ出す言葉。声に出して読むと更に軽やかで、まるで花びらそのものみたいですね。
桜が咲いているほんのわずかな期間の幸福感を、ぎゅっと凝縮してくれたようなこの絵本。それぞれの記憶の中の桜とあいまって、本を開けばいつでもその気持ちが蘇ってきてくれます。親子で一緒に味わってくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「さくらがまるで歌っているみたい!!」
桜の花びらが春の暖かな空気を滑るように……
ほわほわふわん
ほろほろほろほろり
さらんさらんさくら
……なんて素敵な表現。
さくらの花びらに小さなお顔がついていてそれをたどるもよし、
さくらの視線や男の子の視線から描かれている風景を味わうもよし。
小さな絵本の中に張るがぎゅっと詰め込まれた一冊。
かわいらしい絵本に出会えたことに感謝。
(ハッピーカオリンママさん 30代・ママ)
さくらが話しかけている
まるで、さくらが話しかけていると感じました。
言葉が短くて非常にテンポがあって、子どもが楽しめると思いました。
きめ細かいサクラの花びらには感動です。
なんと……かおがとってもかわいいです。
だから さくらが話しかけていると感じたんだなと納得しました。
(ゆうちょさんさん 60代・じいじ・ばあば)
日本の美しい風景
これは子ども以上に私が気に入った絵本です。
さくらの一片がひらひらほわほわ、風に舞っている様子が丁寧に表現されています。やわらかい絵とやさしい擬音で、桜の美しさや春のあたたかさが自然と伝わってきます。日本の四季はやはり美しい。同シリーズの他の絵本も併せて読んでみたいなぁと思いました。
(しぃずーさん 20代・ママ)
この書籍を作った人
東直子1963年広島生まれ。歌人・小説家。1996年「草かんむりの訪問者にて」で、第7回歌壇賞受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』(本阿弥書店)、『東直子集』(邑書林)。歌画集に『愛を想う』(画・木内達郎 ポプラ社)。小説に『さようなら窓』(マガジンハウス)、『とりつくしま』(筑摩書房)、『ゆずゆずり』(集英社)。絵本は『あめ ぽぽぽ』(くもん出版)が初めての作品。ミュージカル脚本やエッセイ、ラジオ・テレビ出演など幅広く活躍中。
この書籍を作った人
1966年東京生まれ。イラストレーター。国際基督教大学教養学部生物科卒業後、渡米。Art Center College of Design卒。ボローニャ国際絵本原画展入選。アメリカン・イラストレーション年鑑等入選。講談社出版文化賞さしえ賞受賞。絵本に『蟹塚縁起』(梨木香歩・作 理論社)、『氷河ねずみの毛皮』(宮沢賢治・作 偕成社)。一般書の装丁画に『きみの友だち』(重松清・作 新潮社)など。