もうなかないよ、クリズラ もうなかないよ、クリズラ
作: ゼバスティアン・ロート 訳: 平野 卿子  出版社: 冨山房 冨山房の特集ページがあります!
読み手の年齢を選ばない子どもから大人まで、それぞれの感性で理解してうけとめる事のできる「みんなの本」です。
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《スペシャルコンテンツ》インタビュー

2010.06.23

たごもりのりこさん
「なにわのでっちこまめどん」シリーズ

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「なにわのでっちこまめどん」絵本作家たごもりのりこさん

江戸時代の大阪を舞台に、「きくきく屋」というくすりやに奉公する小さな丁稚(でっち)、こまめどんの日常を大阪人ならではの人生の知恵を交えながらテンポよく描くなにわのでっちこまめどん」シリーズ。とにかく泣いたり、笑ろたり、大忙し!

なにわのでっちこまめどん どっちもどっちの巻

なにわのでっちこまめどん どっちもどっちの巻
作:村上 しいこ
絵:たごもりのりこ
出版社:佼成出版社

江戸時代の大阪を舞台に、「きくきく屋」という薬屋に奉公する小さなでっち、こまめどんの日常を、大阪人ならではの人生の知恵を交えながらテンポよく描く。おつかいを頼まれたこまめどんですが、道中には、めかつら売りやのぞきからくりなど、さまざまな誘惑がいっぱい。
こまめどんは誘惑に勝って、きちんとおつかいをすることができるのでしょうか?! 

なにわのでっちこまめどん ねずみこわいでちゅうの巻

なにわのでっちこまめどん ねずみこわいでちゅうの巻
作:村上 しいこ
絵:たごもりのりこ
出版社:佼成出版社

江戸時代の大阪を舞台に、なにわの小さなでっち、こまめどんが活躍するシリーズの第2弾。
でっち仲間のだいきちどんとけんかした、こまめどん。番頭さんの大目玉をくらい、二人して蔵に入れられてしまいます。蔵の中は暗くて、よう見えん。強がる二人ですが、実はねずみがこわくて……。
そこで、ねずみより強いねこになりきることにしますが、はたして、ねずみは二人をこわがるのでしょうか?!

なにわのでっちこまめどん どろぼうどいつやの巻

なにわのでっちこまめどん どろぼうどいつやの巻
作:村上 しいこ
絵:たごもりのりこ
出版社:佼成出版社

江戸時代の大阪――。薬屋「きくきく屋」のちっちゃな丁稚、こまめどんは、泣いたり、笑ろたり、大いそがし!
大阪ならではの人情あふれる「こまめどん」シリーズ第3弾です。「こらーっ、どろぼーっ!」台所でつまみ食いをしていた、こまめどん、その声を聞いてあわてて表へ出て、追いかけます。町中を走りぬけ、気がつくと、こまめどんの後ろには、野菜売りに歌舞伎役者、忍者、牛と大行列になっていて……。でも、一体誰が泥棒やねん?!

作者は村上しいこさんです。設定がとってもユニークですよね!
江戸時代の大阪。くすりやで働く丁稚。この独特な世界は絵の力なくして表現はできません。
そこで登場するのがたごもりのりこさん!
佼成出版社の担当編集者の方に誕生秘話エピソードを教えていただきました。

村上しいこさんご夫妻と奈良観光をご一緒していたときでした。興福寺で、昔の奈良の町なみを描いた絵が目に留まり、「あ、しいこさんの時代ものって読んでみたい!」と思いつくまま、その場で、しいこさんにご相談。「自分が描くならば、では大阪で」ということで、あれよあれよという間に“こまめどん”が誕生しました。笑いと人情味あふれるテキスト。その絵は――?
そのとき「!」と頭にうかんだのが、たごもりさんでした。テキストを読みこんで読みこんで、作品世界を魅力的に広げてくださる、たごもりさん。そののびやかで温かな画風は、きっと、こまめどんをいきいきと、絵本の中で動かしてくださるだろうと、大いなる期待とともにお願いしました。もちろん、できあがりは期待以上でした!

そして完成した「なにわのでっちこまめどん」シリーズ
今回はその発売を記念して、たごもりのりこさんへのインタビューが実現しました!その作品への想いを語っていただいています。

舞台は江戸時代の大阪!ユーモアたっぷり人情物語

─── 「なにわのでっちこまめどん」シリーズのお話の内容を初めてご覧になった時の印象を教えていただけますか?

大阪の江戸時代とな!と、最初は慌てふためきました。
でも、登場する目かつら売り、のぞきからくり、南京玉すだれ等々・・・昔ちんどん屋さんの仕事をしていたこともあり、路上の演芸や商売は、興味のある分野でもありましたので、これらを描ける機会をいただけたことは、とても嬉しかったです。

「なにわのでっちこまめどん」シリーズ
▲ちんどん屋さんのお仕事とは!!その好奇心が存分に生かされている場面ですね!

─── この作品の大きな魅力は何と言っても“こまめどん”の愛嬌!くるくると変わる表情を見ているだけでも楽しくなってきます。たごもりさんは“こまめどん”を描かれる時にはどんなキャラクターとして考えられたのでしょうか?

こまめどんの顔立ちは、関西弁のテキストをいただいた時、頭にすぐに浮かびました。関西弁には、それだけの強い力、押しの強さ(笑)があったといいますか。「こんな 顔やろう?そやねん!」と、こまめどんに言われている気分でした。泣き虫だし、つまみぐいしちゃうし、ばんとうさんに叱られつつも、「まあ、ええやん!」と明る く丁稚奉公している、そんなところがこまめどんの魅力でしょうか。

「なにわのでっちこまめどん」シリーズ
▲この表情!!確かにセリフを読んでくるとこんな表情が自然に浮かんでくるかも・・・!?

─── こまめどんだけでなく、作品に出てくるその他の登場人物たちもとても表情豊かで大らかで魅力的ですね。たごもりさんのお気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?

こまめどんを、時に見守り、時に叱咤する、ばんとうさんですね。実はいかりや長介さんがモデルなんですよ。

─── 時代は江戸、舞台は大阪のくすり屋。設定がかなり具体的ですよね。絵を描かれるにあたって、大変だった点、面白かった点などを教えていただけますか?

「浪速名所獨案内」(なにわめいしょひとりあんない)という、大阪の古地図があるのですが、作者の村上しいこさんが、その古地図をもとにしてイメージを膨らませたお話だったのです。残された数少ない当時の資料から、お話に合わせて画面を再構築しなければなりませんでした。絵本としては、実際の当時の状況から異なる創作部分もあるのですが、“タイムマシン”と“どこでもドア”がどんなにか欲しいと思ったことか!(笑)

面白かったのは、大阪と江戸の違いを意識できたことです。
大阪だと鍋の把手が無 いものが一般的、とか、まな板の足の数が違う(今回、絵にはしませんでしたが)とか。あとは、薬屋さんゆえ、へっつい(※)にはお客さんにお茶を出せるよう茶釜がいつもあったり、数も多かったり。長屋の台所と商家の台所も、違うものだな あと、思ったりしました。
※竈(かまど)

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たごもりのりこ(田籠範子)

  • 骨董屋を経て、絵本作家・イラストレーターに。主な作品に『そらうで』(講談社)、『ごっほんえっへん』『ばけばけ町へおひっこし』『ばけば町のべろろんまつり』『ばけばけ町でどろんちゅう』(以上、岩崎書店)、『おったまげたとごさくどん』『どうぶつどどいつドーナツ』(共に鈴木出版)、挿画に『鬼の市』(岩崎書店)、『ぼくんち戦争』(PHP研究所)、『うちゅういちのタコさんた』(国土社)など多数ある。


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