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文・絵: 樋勝 朋巳  出版社: 福音館書店 福音館書店の特集ページがあります!
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《スペシャルコンテンツ》インタビュー

2011.12.07

なかや みわ さん
『どんぐりむらのぱんやさん』インタビュー

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『どんぐりむらのぱんやさん』:なかや みわ さん

「おしごと」をテーマにどんぐりたちが活躍する「どんぐりむら」シリーズ、第1作目の『どんぐりむらのぼうしやさん』から約1年、早くも第2弾が発売されました!
タイトルは『どんぐりむらのぱんやさん』!
ふわっふわのパンは、子どもも大人も大好きですよね!
おはなしの中に出てくるパンは、どれもこれもとっても美味しそうなんです。
それもそのはず、今回は実際にパン屋さんに取材をされたというのですから。
そんな新作のおはなしや前作『ぼうしやさん』ファンも楽しめる隠れたヒミツなどを、作者のなかやみわさんに伺いました。

どんぐりむらのぱんやさん

どんぐりむらのぱんやさん
作:なかや みわ
出版社:学研

どんぐりむらのぱんやさんは行列のできる人気店。でも、ぱんやのぱぱ・ままには、ある仕事の悩みが…。仕事と子育て、両方がんばるぱぱ・まま&けなげな子どもたちの、ちょっぴりホロリなあったか家族の物語。

取材に行ったパン屋さんがこの絵本のモデルそのものだったんです。

─── 今回は前作と同じ「おしごと」をテーマに扱いながら、同時に「家族」もテーマとなっていますよね。そもそも、パン屋さんを取り上げようと思ったのはどうしてですか?

実は今回、「ぱんやさん」に決まったのは出版社である学研サイドからのリクエストだったんですよ。
「どんぐりむらの次のお仕事はパン屋さんがいいです!なかやさんの描くパンは絶対美味しそう!」って。
本当は私、パンよりもご飯党だったので、最初は「え、パン…?」という感じで、あまりピンとこなかったんですが (笑)。でも、その様子を感じ取ったのか、担当編集者さんが「まず取材に行きましょう」と場所を決めてくれて。そこで、初めてパンのできる工程を見せてもらったんです。

─── 取材に行く前に、おはなしのプロットとかはできていたんですか?

それが全然できていなくて(笑)。「どうしよう…」という感じで、取材に行きました。でも、幸運なことに取材に行ったパン屋さんから作品が生まれるきっかけをいただきました。

─── …といいますと?

取材に行ったのは東京・阿佐ヶ谷にある「ロードベーカリー」(http://www.panya.co.jp/)というお店で、戦後すぐにオープンした、本当に地元密着の町のパン屋さん。ちょうど、取材したときは、3代目の若夫婦がお店を継いだばかりだったんです。後を継いだばかりのご主人に色々お話を伺ったんですが、その中で、自分が小さい頃、日曜日はお店があるので家族で出かけることができなくて、友達が日曜日に家族で出かけたなんて話を聞いて寂しい思いを沢山した。だから、「僕は絶対にパン屋にはならない」と思っていた…ということを話されて…。そこから今回のパン屋さんのストーリーが生まれたんです。

─── ご主人はくっぺくんだったんですね。

そうですね。ご主人は、くっぺくんであり、ぱんやさんのパパでもあるのです。
そのご主人に「では、どうして後を継いだんですか?」って聞いたのですが、ご主人本人にも「わからない」と。一度もお父さんにパン屋を継いでくれとは言われていないのに、自然に「パン作りをやってみたいって思った」そうなんです。それを聞いて、お店をやるって言うことは、家族ぐるみのことなんだって感じました。お店で働くお父さんとお母さんのその背中を、子どもは一番近くで見ていて、その職業に対する愛着や働いている親への尊敬の気持ちを知らず知らずのうちに感じ取るのだろうなぁと思いました。そういう、お店をやっている家族の姿を、絵本で伝えたいなと思って、この作品が生まれました。

─── なるほど…。その思いが今回のパン屋さん一家という形になったんですね。
今回の『どんぐりむらのぱんやさん』にも前作同様、楽しめる工夫がたくさん用意されていますが、まずは前作『どんぐりむらのぼうしやさん』で募集されていた、帽子デザインの発表ですよね!

はい。読者の皆さんから本当にたくさんのご応募をいただいて、ありがとうございました。
すごく嬉しかったです。どれも、すてきなわくわく帽子で、皆さん一生懸命工夫して描いてくださっていて…編集者さんと一緒に悩んで悩んで…最終的に10個の帽子を今回の絵本に登場させました!

─── 応募いただいた作品と比べてみると分かるのですが、非常に忠実に再現されていますよね!
そして帽子がどれも個性的で、可愛いデザインばかり!


▲選ばれた作品の応募はがきです。力作ですよね!

そうなんです。一応、どんぐりむらの世界にマッチした素材で作られているという基準を作って選んだんですが、応募した子どもたちに「私の帽子はこんなふうじゃない」って言われないように、忠実に描くことを心がけました。
「めがねつき帽子」や「およめさん帽子」など、アイディアが本当に面白くて、可愛いですよね。
今回のどんぐりぼうしコンテストに応募していない子や選ばれなかった子たちも楽しめるように、どんぐり新聞で受賞した帽子を紹介して、絵本の中で探してもらえるようにしているんですよ。

─── この「どんぐり新聞」も前回よりもさらにパワーアップした充実度ですよね。


▲前作の「どんぐり新聞」より

ありがとうございます。今回のどんぐり新聞では、「ぱんやさん」の後日談が載っていたりするので、是非じっくり読んで楽しんでもらいたいですね。それからこれは『どんぐりむらのぼうしやさん』のときの新聞なんですけど、ここに『どんぐりむらのぱんやさん』で出てくる「どんぐりぱん」が登場しているんですよ。

─── あ、本当に!限定30個って書いてありますね。
え?じゃあ、1作目の『ぼうしやさん』のときからどんぐりぱんは登場させる予定だったんですか?

それが先ほどもお話したように、取材をするまでおはなしの内容は決まっていなかったので…。実はこの新聞に「限定30個」って書いていたことから、最後のあのディスプレイを思いつきました。

─── なるほど。このディスプレイも子どもたちの失敗をいい形で生かしているところが素敵ですよね。新作がすごく「特別なパン」という感じが出ていますし。

それと、くっぺくんとこっぺちゃんがお手伝いしているというところでも、家族でお店をやっている良さや意味を出したかったんです。
そうそう、このどんぐりぱんですが、どんぐり新聞に載っているHPにアクセスすると、作り方を見ることができるんです。これはパン料理研究家 片山智香子さんというプロの方にご家庭でも簡単に作れるレシピをお願いしたので、お母さんにぜひチャレンジしていただきたいです。

『どんぐりむらのぱんやさん』どんぐりぱんレシピ大公開!!>>>

─── 子ども達は絶対喜びますね!一緒に作るのも楽しそう〜。

磯崎さんも息子さんと一緒に作ってくださいよ。

─── そ、それはちょっと…。プレッシャーかけないでください〜〜〜(焦)。


▲HPに載っているどんぐりパン、絵本から出てきたようなクオリティ!
パン料理研究家 片山智香子
http://ameblo.jp/breadqueserasera/

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なかや みわ

  • 埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。人気絵本作品に「そらまめくん」シリーズや「くれよんのくろくん」(第12回けんぶち絵本の里大賞受賞)シリーズ、自身の子育て経験を活かして描いた「こぐまのくうぴい」シリーズ等他多数。かわいらしく、個性的なキャラクター達が大活躍する心温まる作品は、子ども達や若いお母さんに高い支持を得ている。

作品紹介

どんぐりむらのぱんやさん
作:なかや みわ
出版社:学研
どんぐりむらのぼうしやさん
作:なかや みわ
出版社:学研


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