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作・絵: 鈴木 まもる  出版社: ポプラ社 ポプラ社の特集ページがあります!
大切な人を想う気持ちが、あたたかいイラストと優しい文章で伝わる絵本。愛すること、愛されることの素晴らしさを感じます。
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《スペシャルコンテンツ》突撃レポート

2011.11.16

大人も子どもも大爆笑の絵本『だめだめママだめ!』。
作者の天野慶さんと絵を描かれたはまのゆかさんにお話を伺いました!

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『だめだめママだめ!』あたまからつのがはえて怒っているママの顔。表紙を見ただけだとなんだか怖そう?
でも中身を開いてみれば・・・とんでもない!!
ただただ、びっくり。そして大笑いしてしまうのです。
天野慶さんとはまのゆかさんが送る渾身の1作。
まずは皆さんも、全ページためしよみでその内容をのぞいてみてくださいね。

『だめだめママだめ!』

「だめだめママだめ!」
作:天野 慶
絵:はまの ゆか
出版社:ほるぷ出版

ある満月の夜、窓からはいってきたあやしいかげ。
次の日の朝、ママがだめだめになっていた……!
でも、そんなママも大好きだよ!
大人も子どもも大爆笑の絵本。

ふざけているのか、本気なのか。どうでしょうか、このママのかいじゅうぶり(笑)。
その大胆さといったら、その奔放さといったら・・・驚きを通りこして爽快感さえ覚えてしまうくらいです!
作者の天野慶さんは2歳・5歳・8歳の3人のお子さんのお母さんでもあるそうです。
さぞや賑やかな毎日を送られているのではないでしょうか。
絵本の巻末に素敵なエッセイが掲載されているので、ここでご紹介しちゃいます。

「だめだめの虫」
スーパーに行けばお刺身のパックに指をつっこみ、道ばたにフェンスがあればガシガシと登り、急に立ち止まっては靴下のなかで小指がヘン!と怒りだす。ばたばたとご飯を食べさせ、わーわーとベットに押し込み、やれやれやっと大人の時間、DVDでも見ようと取り出しボタンを押せば、プレーヤーからカルタがザラザラあふれだす。
2、3歳児のあのパワーはどこからくるのだろう?昔の人は「カンの虫」とか「シャクの虫」なんてステキな言葉を使っていた。めちゃくちゃするのは虫のせい、取れたらいい子に戻るのよ、という発想。子どもを責めない、のんびりと包み込むような優しさ。いいなあと思いつつ、もし、本当にそんな虫がいたら、とも考える。
つまり2、3歳児にしかかからないウイルス。数年たつと免疫力がついて、治ってしまうような。「Terrible Two(魔の2歳児)」なんて言葉もあるから、きっと海外にもいるはず。うっかり免疫のない大人がいて、うつってしまったら・・・。行動力も、経済力もある大人だから、大変なことになるに違いない。パックに穴をあけるくらいじゃすまない。よかった、子どものかかるウイルスで!
でも、いろんなしがらみを気にせずに、本当に好きなことができるのなら、ちょっとうらやましい。かかってみるのも悪くないかも・・・。なんて考える間に、公園から脱走しかけている子どもを発見し、今日も全力で駆け出すママなのでした。

天野 慶

こんなはちゃめちゃでチャーミングなママを描いているのは、絵本作家のはまのゆかさん。
奇想天外なストーリーだけど、細かい所まで見所満載だったり、夕方の場面などとても雰囲気が素敵だったり・・・
本当に楽しくて魅力的な作品です。
今回はなんと。特別にその制作風景の動画を公開してくださることになりました!
これは貴重な映像ですね!じっくりご覧ください。

『だめだめママだめ!』の完成後、お二人それぞれに、この作品についての質問をしてみました。
この作品は、裏話もとっても面白い!
出来上がった絵本を読んでも笑っちゃうはずだ・・・ということがよくわかりました。
それではお楽しみください〜。

─── はじめに天野慶さんにお伺いします。やっぱり最初はこの質問!どうしてこんなお話を思いつかれたのでしょう?

天野:はじめに「子どもだけじゃなくて、本を読んでくれるママも楽しい気持ちで読後に眠れる本にしたいな」と思っていました。ここ数年、私自身毎晩3・4冊読んでから寝るので、あまりさみしいお話だと、しんみりしてしまって。「ママも楽しい」を突きつめて考えていったら、いつしかママが好き放題するお話に!

それから、ゆかさんの絵本やポストカードをずーっと見て、どんな場面を描いてもらいたいか考えて。
子どもがたくさんいる屋上遊園地や、木の上から街を見下ろす夕焼けのシーンはそうして生まれました。

─── この絵本に出てくるママは、やりたい限りを尽くしているようにみえますが、これは作者天野さんご自身の願望とも重なっているののでしょうか(笑)?

天野:いいえ!分別のある大人ですから!
・・・・・・すみません、うそです。はい。たぶんこの絵本のとおりに動きます。
ブランドもの買いあさったり、お酒を飲んだり、ギャンブルしたり、ゲームしたり、という方向にはいかないと思います。なんだかもっと、プリミティブに楽しいことするだろうなーと。

はまの:私もママみたいになると思います。あのサンドイッチを作って食べたいです。

――― この絵本はどんな風に楽しんでもらいたいですか?

天野:ぜひ「ママにもカンの虫がついちゃったごっこ」を!お菓子コーナーで玩具菓子(350円くらいの、小さいラムネ付きの)をねだる子に「ママもチョコほしい〜。スイスの1個500円のチョコ食べたーい!」と駄々をこね返してみるとか。逆に、だだこねる子に「あ、いまカンの虫ついてた!見えたよ!」とか。
日常生活にはみ出して楽しんでいただけたら嬉しいです。

――― 天野さんから、絵本ナビ読者の皆さん、そして「魔の2歳児」のようなかいじゅうっ子を相手に子育て真っ最中のママ・パパ達に何かメッセージをお願いします!

天野:わたしも2歳児の子育てなう、です。昨日、張り替えたばかりの網戸をどーんと体当たりで破られました。クイズのマルバツコーナーで、正解に飛び込むのやつか!とつっこみつつ、「張替え代8000円・・・」とちょっと泣きました。
本人、すごく楽しそうでした・・・。

2歳児、そんなシーズンだと割り切って、美味しいものいっぱい食べて、よく寝て、体力つけていきましょう!
私もがんばります〜。

――― とても心強いお言葉、ありがとうございました(笑)!

それでは、今度ははまのゆかさんにお伺いします。
まずこのお話の内容を聞いた時には、どう思われましたか?

はまの:おもしろいっ!と思いました。
お子さんたちと日々接しておられ、ママさん友達も多い天野さんならではのお話だな、と感じました。

――― はちゃめちゃな内容のお話だけど、なんといってもママの細かい行動一つ一つが作品の大きな見所のひとつでもありますよね。
文章のない部分もたくさんありますが、(ママがタンスで変な服に着替えたり、遊園地や外で好き放題に遊んだりする場面など)その内容は天野さんと話合われながら決定していったのでしょうか?

はまの:天野さん、編集者さん、私の3人で話し合いながら、修正を重ね、3人4脚で絵本が進んでいきました。

話が少しそれますが、絵を描くにあたって取材もみんなで行きました。
デパートの屋上やレストラン、ゲームセンターなどへ行き、まわりから見ると遊んでいる人たちに見えたと思いますが(笑)まじめに取材して来ました。

天野:実際にボールプールにバーンと飛び込んで、ゆかさんに写真を撮ってもらって・・・。
飛び込んだあとは「その場クロール」をばたばたと。
ムスコがそばにいなければ確実につまみ出されてましたね〜。

――― ママがとってもチャーミングですね。どんなキャラクターをイメージして描かれていますか?また、パパは?(笑)

はまの:パパ、ママは、どこかでいそうな感じを意識して描きました。
ママは手芸好きで、家にあるテーブルクロスや枕カバーなどを手作りしていて、部屋もオシャレにかわいく、を心がけている人。パパは、営業マン。

はちゃめちゃになっているシーンでは、ママは元気いっぱいなので赤いワンピースにして、パパは、天野さんの提案で忍者なのに変身ベルトを腰にまいている、という斬新な姿になりました。

天野:パパの変身ベルト、長さがたりなくて紐でたしてます。・・・メタボなので(笑)。

――― 制作風景を拝見して、その丁寧な描き方驚きました! 線や色にとってもこだわられているのが伝わってきます。
はまのさんはどんな作業の時が好きですか?また、今回の作品で大変だった部分や楽しかった部分も教えてください!

はまの:色を塗る時が好きで、気合いを入れる時はロックを聴きながら制作しています。

大変だったところは、イメージの共有です。
秘密基地のシーンでは、みんなイメージしていた秘密基地が違い、どんなものにするかを細かく相談しながら描いていきました。
あと大変だったのは、表紙と裏表紙の絵を「ぼく」が描いた絵にしたかったのですが、
なかなか思うように描けず、何度も何度も描き直して最終的には利き手ではない左手で描きました。

楽しかったのは、なんといってもママとパパがはちゃめちゃなシーンをみんなで考えていたときです。
打ち合わせでも笑いが絶えませんでした。

天野:打ち合わせのとき、どうしたらおもしろいポーズになるか、やってみていろいろ考えましたね。
場所がおしゃれなカフェだったので、こっそりと。

――― 実際に原画を描かれる期間はどのくらいなのでしょうか?

はまの:絵にもよるのですが、『だめだめママだめ!』のときは、2ヶ月ぐらいだったと思います。

――― 素材は何で描かれていますか?

はまの:HB、6B、10Bの鉛筆と透明水彩絵の具、ホワイトワトソン紙を使っています。

――― この絵本をどんな風に楽しんでもらいたいですか?

はまの:家族で楽しんでいただける絵本だと思うので、ぜひ家族でまわし読みを!
望遠鏡から街の風景が見えるシーンでは、パパがいたり(探し出すの難しいかもです)、細かい部分もご堪能いただけると嬉しいです。

――― はまのさんから、絵本ナビ読者の皆さん、そして「魔の2歳児」のようなかいじゅうっ子を相手に子育て真っ最中の方に何かメッセージをお願いします!

はまの:読者のみなさんにホッとできたり、クスッと笑えたりできる時間を、と思って描きました。
どうぞよろしくお願いします!

――― ありがとうございました!

最後にはまのさんから頂いたおまけをひとつ。
絵本に登場するあの子たちのぬりえです。ダウンロードして色をぬって遊んでくださいね。
「カンの虫がついちゃったごっこ」をしても楽しそう!?

ぬりえダウンロード(PDF 60.7KB)

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天野 慶(あまのけい)

  • 1979年東京生まれ。歌人。
    主な著書に『テノヒラタンカ』(太田出版)『ウタノタネ』(ポプラ社)など。
    「はじめての百人一首」(幻冬舎エデュケーション)考案。
    短歌の代表作に<いまはもう団地の底で眠ってる秘密基地には神様がいた>。
    2歳・5歳・8歳の3児の母。

はまの ゆか

  • 絵本作家・イラストレーター・カートゥニスト。
    1979年生まれ。大阪府出身・東京在住。京都精華大学・マンガ専攻卒業。大学在学中に1999年、『あの金で何が買えたか』(小学館・村上龍/著)でデビュー。
    主な絵本作品に『いもほり』(ほるぷ出版)、『だんじりまつり』(ポプラ社)、『いわたくんちのおばあちゃん』(主婦の友社・天野夏美/文)他多数。


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