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《スペシャルコンテンツ》あそびにきてくれました!

2008.02.06

「飼育係長」作者
よしながこうたくさんが遊びに来てくださいました!

「飼育係長」作者よしながこうたくさん去年出された絵本「>給食番長」が大人気のよしながこうたくさん。

給食番長

給食番長
作:よしながこうたく
出版社:長崎出版

前代未聞の食育ハートウォーミング絵本。給食が大好きになる感動のラスト。博多弁での読み聞かせも好評です。

その続編とも言える第2弾の絵本を出される・・・というお話を聞きつけて、
我が絵本ナビブログ上で是非「制作日記を!」とお願いしたところ、
快く引き受けて下さって実現したのがこの企画

「飼育係長」制作日記
>>>「飼育係長」制作日記<<<
なのでした。
奮闘ぶりを語っているだけなのに、どうしてこんなに笑ってしまうのでしょうか。

そんなこの日記もいよいよ最終回、つまり「飼育係長完成!」の時を迎えたのでした。
そして、その出来立てほやほやの新刊がオフィスに届けられた次の日。
福岡から上京されていた作者のよしながこうたくさんが絵本ナビに遊びにいらして下さいました!
(「給食番長」の時にいらして以来の2度目になりますね。)

よしながこうたくさん
心なしかすっきりとした表情のこうたくさん。素敵な笑顔と博多弁、大放出です。

新作を前に、色々とお話を伺いましたよ。

今回の主役は飼育係のまさおくん。飼育係には思い入れがあったりするのでしょうか・・・。

学校の飼育小屋の雰囲気が印象深いとの事。ちょっと薄暗かったり、ニワトリが怖かったり・・・。
それでも、こうたくさんは動物が大好きで、沢山の生き物を捕まえてきては教室で飼っていたそうです。こうたくさんの周りの人に聞いても、様々なエピソードがそれぞれ出てくるそうです。
只、共通して言う事が「飼い方をちゃんと知っていれば、もっと長生きさせてあげられたのに。」

こうたくさんも金魚の水槽に持ってきた「ヤゴ」を入れたら次の日みんな食べられてしまった・・・という衝撃体験があるそうです。生き物に向かい合うと、一度はそんな体験をしてしまうのではないでしょうか。
「やっぱり、経験しないとその命の大切さがわからないものです。」
そんな事も、この絵本を描くきっかけになったのかもしれませんね。

主役の動物がどんどん餌を食べてどんどん大きくなっていく場面がちょっと怖かったのですが・・・

まさおが「エサさえあげれば大丈夫。」と、どんどん与え続けると・・・・!このインパクトのある場面は、このお話のポイントでもあり、「怖い」という感情を持ってもらうのも、狙いの一つにあるそうです。確かに、何とも言えない衝撃が走ります。

よしながこうたくさん

その主役の動物を決めるのに悩まれた様ですが最終的に決定したポイントは?

具体的に悩んでいる様子は日記にも書かれていましたが、
「小さい時は可愛くて、大きくなるとその姿が変わっていき怖くなる動物、そして薄暗い飼育小屋に映える派手な動物」・・・だそうです。さて、どんな動物が選ばれたのでしょう?

出来上がってみて、お気に入りのシーンはありますか?出来上がってみて、お気に入りのシーンはありますか?

夕暮れの街をまさお達が歩いていくシーンだそうです。夕暮れを見ると、何となく寂しさを感じた子どもの頃の感覚を、実在する福岡の風景に乗せて表現されています。地元の方は更にその感覚を共有できるのではないでしょうか。

もうひとつのポイントは、細かく描いている小さな動物達のサブストーリーだそうです。
(見つけて楽しんでくださいね。ウチの息子も真っ先に反応していましたよ。)

よしながこうたくさん

今回も会話で進む場面が多いですね。

実際に子供達の声が聞こえてきそうな、生き生きした会話で進められていくストーリー。
「給食番長」の時に、読み聞かせの経験をしてきて、今回は制作の段階で「声に出して読む」
という事を意識されていたそうです。結果的に、会話の方が面白いと感じたのかもしれませんね。

独特な画風に目がいきがちだけれども、根底に流れているシンプルで熱いメッセージが伝わってきますね。

絵本を通じて、何かメッセージみたいなものはありますか?との問いに
「あります。」力強く答えてくれたこうたくさん。

「動物はちゃんと勉強して飼おう。」

動物園に取材に行った際、飼育係の方々に聞くと、
「動物は怪我していても、その事を隠してしまうのでわからないんです。気がついた時には手遅れの事が多いのです。可愛いだけで飼っていると、結局動物達を苦しめることになるんですよ。」
つまり、動物達に対する思いやりの心を教えてくれているんですね。
飼育係さんの方に夢を聞くと、「動物と、目を見ただけで意思が通じるようになること。」
と答えて下さったそうです。生き物とちゃんと向き合おうとなさっている方の答えですよね。

苦労したところは・・・?

日記を読んでいただければ、伝わってきますね。

その他、動物園での話や子供達との触れ合いの話、子供の頃の思い出など
話は尽きず、こちらが笑い続けている間にあっという間に時間が過ぎていってしまいました。
この絵本を読んだ、皆さんからの感想が待ち遠しいところです。

今回の名入れサイン本販売に先立ち、見本として絵本に直筆サインを描いてもらいました。

こうたくさん
宛名の場所にかなり悩むこうたくさん。

サインといえども真剣に取り組むこうたくさん。
バリエーションも変わっていくかもしれませんね、お楽しみに!!

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よしながこうたく【よしながこうたく】

  • 1979年福岡県生まれ。九州産業大学デザイン科卒業。
    18歳から作家活動をはじめ、現在、イラストレーターとして雑誌、TV、CDジャケット、雑貨等あらゆる媒体にて国内外問わず活動中。
    2007年2月より拠点を東京から福岡に戻しアーティスト3兄妹でイラストレーション血族事務所「STUDIO Edomacho」を設立。事務所と併設してアートカフェ「Cafe Edomacho」も経営している。
    はじめての絵本『給食番長』(長崎出版)は、子どもから大人まで幅広い層に受け入れられ、注目されている。


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