あかちゃんの木 あかちゃんの木
作: ソフィー・ブラッコール 訳: やまぐち ふみお  出版社: 評論社 評論社の特集ページがあります!
「あかちゃんは、どこから来るの?」 子どもの疑問に、しっかりと向き合います。あかちゃん誕生にまつわる絵本。
りおらんらんさん 30代・ママ

いいです!
6歳の娘が、赤ちゃん大好きでして。 …

《スペシャルコンテンツ》あそびにきてくれました!

2009.04.28

『まねっこえほん』シリーズ
いしかわこうじさんが遊びに来てくださいました!

まねっこえほんシリーズいしかわこうじさん

小さな子でも楽しめる「どうぶついろいろかくれんぼ」などが大人気のいしかわこうじさんが絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!

いしかわこうじさんは、新作「まねっこえほん」シリーズ2冊を出されたばかりです。
この絵本が・・・見ているとついつい頬がゆるんでしまう内容で。登場するあかちゃんの表情が本当に可愛いのです。
この顔はすぐ間近で観察していないと発見できない表情なのではと思いながら・・・早速「まねっこえほん」シリーズ誕生の秘密を、たっぷり語って頂きましたよ。

いしかわこうじさん

いしかわこうじさんといえば、「どうぶついろいろかくれんぼ」「のりものいろいろかくれんぼ」シリーズのように鮮やかなカラーと明快で可愛らしい形が特徴的。
でもこの新刊2冊を読んでいると、今まで持っていたいしかわさんの作品の印象を忘れてしまう位あかちゃんの表情に見入ってしまうのです。「にこにこ」している顔を見ていると、こちらまでついつい・・・

■ 我が家の赤ちゃんとの暮らしの中で生まれた絵本! 

まずは「まねっこえほん」シリーズの一冊目のこちらから。

あかちゃん にこにこ

あかちゃん にこにこ
作:いしかわこうじ
出版社:ポプラ社

「あかちゃん にこにこ くまさんも にこにこ」あかちゃんと動物が、同じ表情を繰り返していく、リズミカルで楽しいあかちゃん絵本。

お二人目のお子様が誕生(もうすぐ2歳になられるそうです)された事がこの絵本をつくる大きなきっかけとなったそうですね。

いしかわこうじさん

「そうなんです。二人目のあかちゃんになると、初めてのあかちゃんの時と違って、少し気持ちに余裕があるんですね。我が子を客観的に見られるというか。
これは面白そうだぞ・・・という直感もあって、赤ちゃんとの生活を楽しみながら、ちょっと付き合ってみようと思ったんです。
お風呂に入れてあげたり、食事を一緒にしたり、おむつを取り替えたり・・・。勿論一緒に遊んだり。
そんな風にあかちゃんと積極的に密な時間を過ごす中でたくさんの発見がありました。中でも一番『面白いなぁ!』と感じたのが、あかちゃんの表情の変化でした。」

赤ちゃんの顔をじーっと見ているだけで飽きなくて、気がついたらどんどん時間が経っていた・・・なんて経験のあるママも多いのでは?この絵本を読んでいるとそんな感覚を思い出すのです。

「そうそう、まさにそんな感じです。顔をくしゃくしゃにして思いっきり泣いている我が子を、『まじめに泣いているなぁ』とやけに感心しながら見てしまったり(笑)。
かと思うと、ふと一人前の大人の女性の様な表情になったりして、『お、考えてるな』なんて通じ合ったように思っていると、次の瞬間また大泣きしたりするんです。
そんなくるくる変わる表情を沢山集めて、パックして本にしちゃおう!というのが最初の思いつきなんです。」

日々色々な表情を見ながらたくさんの絵を描き出されたそうです。
そして、本になる段階で順番を考えたり、反応が良さそうなものを選んだりして・・・

いしかわこうじさん

■ 「まねっこ」はあかちゃんの成長にとって、とても大事!   

絵本には更にあかちゃんと同じ表情をした動物も登場しますね。

「最初はあかちゃんの顔だけだったんですけど、横に同じ顔をしている動物の表情を並べる事によって更にあかちゃんがその表情を『まねっこ』したくなるかな、と思って並べてみました。

例えば、あかちゃんがたくさんのお友達に囲まれて

『みんなが笑っているから笑っちゃう、みんな眠そうだから眠くなってくる』 

・・・なんて実際の場面でもよくあることです。
それが、娘がこの絵本を見ていると表情がうつるみたいで開いたページを見ながら、笑ったりしているんです。
絵本を見ていても同じ様な事が行われているのがすごく面白いな、と思いましたね。
あかちゃんって、こんな風に『まねっこ』をしながら色々な事を覚えていくんだな、と。」

作品
思いっきり泣いています!!本当にあかちゃんって、心の底から泣きますよね・・・(しみじみ)。でも次の瞬間にはもう笑っていたりして。

「ごりらさんはあんまり泣いているばかりの表情だから可哀相だなと思って、裏表紙にはにっこり笑っている表情を載せてあげています。」とおっしゃるいしかわさん。
立ち読みページからご覧になれます>>>
そんな心遣いも、すっかり子ども目線になっていますよね。
更に、こっくりこっくり・・・眠そうでとろーんとした表情もたまらない!
我が子がすっかり大きくなってしまった・・・という方にも絶対おすすめ。あの頃の記憶が蘇ってきますよ。

■ 2冊目は全身を使って「まねっこ」遊び!    

あかちゃん はーい

あかちゃん はーい
作:いしかわこうじ
出版社:ポプラ社

あかちゃん ぱちぱち おさるさんも ぱちぱち」あかちゃんと動物が、同じ動作を繰り返します。思わずまねっこしたくなる、楽しいあかちゃん絵本。

「こちらもテーマは同じまねっこですが、あかちゃんのかわいい動きや動作を描いています。『あかちゃん にこにこ』より少し成長した感じですね。」

「ぱちぱち」「はいはい」「たっち」など毎日少しずつ出来ることが増えていくのが嬉しいあかちゃん。
その動作ひとつひとつが、家族にとっては大イベント!まわりで見ている大人たちの声も聞こえてきそうです。

「こういう動作や表情って、成長するにつれ忘れていっちゃうんですよね。今のうちに記録がしておきたいな、娘が2歳になるまでに完成させて実際の反応がみてみたいな、という強い思いがあったんです。」

いしかわこうじさん
こちらの絵本も日々の観察からたくさんの動きを描き出し、実際に赤ちゃんの反応のいいものを選ばれていったそうですよ。

(いしかわさんの娘さんが完成前の絵本を指さして、まるで編集チェックをしているかのような、とても可愛らしいお写真も見せて頂きました!この写真は宝物になりますね。)

一緒に過ごした時間を記録に残すということは、家族にとっての幸せな時間をいつでも再現してくれる、ということかもしれませんね。それにしても、パパがつくった絵本で育つ・・・かなりうらやましいです!。

いしかわさん御自身もイベントやお話会をされたりするそうなのですが、「あかちゃん はーい」はその反応も楽しみなこともあり、保育園にも贈られたそうです。

作品
そこで先生が読んであげると・・・
このページ「あかちゃん ごろーん」「ぶたさんも ごろーん」の後に「みんなで ゴローン」と、子ども達がみんな一斉にゴローンとするのだそうです。想像するだけで可愛い!!

■ ママ目線なのがうれしくなります!

この絵本のもう一つのみどころとして、実際にあかちゃんの身近にいる人ならすぐ気が付くような、細かいこだわりが描かれている、ということがあります。
例えばむちむちしたおしり(おむつ)のライン、バイバイの仕方、不安定な座り具合、たっちしている時の足のちょっとがに股な感じ・・・ママとしては、思わずにやっとしてしまうところです。
やっぱりそこは奥様の指摘が色々あったそうで、ママ目線も盛り込まれているんですね。
そんな部分も多くの大人達の共感を呼ぶにちがいない、と確信しています。家族みんなをとっても幸せな気分にさせてくれる「まねっこえほん」シリーズなのです。

■ 本づくりがとても面白い! 

イラストレーターとして多くの仕事を手掛けられ活躍されていたいしかわこうじさん。絵本作家になられるきっかけというのはあったのでしょうか?

「昔から絵を描いたり、工作をしたり、漫画を描いたり・・・という事はとても好きでした。中学、高校と暫く絵を描く事から離れる時期はあったのですが、また美術大学に入ってデザインの勉強をするようになってからも、絵本を描きたいなぁという思いはずっとありました。」

絵本をつくりたくても、そのきっかけや入り口が解らなかった事もあり、卒業後、イラストレーターとしてお仕事を始められたそうです。

「絵を描くのがとにかく好きなので、イラストの仕事もとても楽しかったですね。」

大きなきっかけとなったのが、「ペーパーわんこ」と「お子様の誕生」だったそうです。
「ペーパーわんこ」で(現在は「世界を旅するペーパーわんこ」でご覧になることが出来ます)
本をつくられた時に、装丁からデザインまで全て自分で手掛けられ「本づくり」の面白さを発見されたそうです。
そして、初めてのお子様が誕生された事。そこから絵本づくりが始まったそうです。

どうぶついろいろかくれんぼ
どうぶついろいろかくれんぼ

作:いしかわこうじ
出版社:ポプラ社


初めての作品がこちら
いろんな形のかたぬきページをめくると、かくれていたどうぶつが次々とあわられる楽しいしかけ絵本。
我が子に楽しんでもらいたいという想いと「本づくりが楽しい!」という雰囲気が伝わってきますね。納得です。

その他の作品はこちらから>>>

いしかわさんの作品の中でも「ふねくんのたび」はまたちょっと違った雰囲気ですね。

ふねくんのたび
ふねくんのたび

作:いしかわこうじ
出版社:ポプラ社

「『ふねくんのたび』は自分のもともと持っている世界を表現しています。逆にその他の絵本は、どんどん要素を削ぎ落としてとてもシンプルな表現になっているかと思います。」といしかわさん。
この絵本を制作する際に、とても面白い事を感じられたそうです。

「船をテーマに絵本を描くと決まってから、色々な海の風景を見に行きました。
普段なら普通に海の景色として見ていたところを、通り過ぎる船などがたくさん目に飛び込んできたんです。視点が変わってるんですね。
どこの海に行っても、船を見るとドキドキしてきて(笑)写真をいっぱい撮ったり。
こんな風に、絵本に描く為にごく当たり前に思っていた事の一部を観察する事で、より興味がわいてきたり、より新しい世界を楽しめちゃう・・・、つくづく絵本作家って面白い仕事だなぁと感じています。」

いしかわこうじさん
スケッチブック

バックから登場したのは大きなスケッチブック。いつも持参されているようです。
とにかくたくさんのスケッチが描かれていて、本当に楽しそうに説明して下さるいしかわさん。
次の新作のヒントになりそうなスケッチもちらほら・・・。ちょっとだけお見せしちゃいます。
私もこんな頼もしくて格好良く仕事をする大人が登場してくる絵本を子どもの頃に読みたかったです。その上、この絵本は小さな子でも笑える「おもしろおしごと絵本」なのです。きっとこれから人気者の一冊となることでしょう。

■ 絵本ナビ読者の方へメッセージを頂きました!  

最後に絵本ナビ読者の方へメッセージをお願いします。

「僕の場合、二人の子どもがいて感じた事なのですが、目の前に赤ちゃんがいると(ましてや初めての赤ちゃんの場合)、どうしても『どうしよう』『大変だ』と思われる方が多いと思います。(実際大変な事は沢山ありますしね。)
でも後から考えてみると、そういう時期は本当に短い期間なんですよね。子ども達はあっという間に成長していきます。

せっかくならその短い期間自体を思いっきり楽しんで欲しいな、と思います。
なるべく一緒にご飯を食べたり、出かけたり、本を読んだり・・・この期間にいかに子どもと密な時間を過ごせたかという事が、子どもにとっても、そして大人にとっても(特にお父さん!)大きな心の財産となるのではないかと思うのです。
あっという間の期間限定のこの時間を見逃すと本当にもったいないなあ、と思います。そんな時間づくりに、僕の絵本が少しでも役に立ってくれたらとても嬉しいです。」

絵本を読んでいるうちに赤ちゃんが「にこにこ」。
その顔を見て、読んでいる大人も「にこにこ」。
そんなパパやママを見て更に赤ちゃんが「にこにこ」。
なんて図が浮かんできましたよ。

記念撮影
記念にぱちり。

いしかわこうじさん、ありがとうございました!

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いしかわ こうじ【いしかわこうじ】

  • 1963年千葉県生まれ。絵本作家。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。
  • 講談社童画グランプリで大賞受賞。イタリア・ボローニャ国際絵本原画展で入選。ユニークな発想と、暖かな色彩の造形で、絵本・広告や書籍のイラストレーション・キャラクターデザインなど幅広いメディアで活躍。紙で作った小さな犬『ペーパーわんこ』と世界中を旅して撮影するプロジェクトを展開中。
  • 主な絵本に「どうぶついろいろかくれんぼ」「のりものいろいろかくれんぼ」「くだものいろいろかくれんぼ」「どうぶつもようでかくれんぼ」「つみきくん」「ふねくんのたび」「あかちゃん にこにこ」「あかちゃん はーい」(以上ポプラ社)、「このしっぽ だあれ?」「このおと なにかな?」(以上講談社)「世界を旅するペーパーわんこ」(河出書房新社)等があり、フランス・韓国・台湾・中国など海外でも翻訳版が数多く出版されている。「どうぶついろいろかくれんぼ」かたぬき絵本シリーズ(現在6作品)は、累計85万部を超えるヒット作となっている。


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