ねぼすけ ふくろうちゃん ねぼすけ ふくろうちゃん
作: マーカス・フィスター 訳: 林 木林  出版社: 講談社 講談社の特集ページがあります!
祝「にじいろのさかな」25周年 マーカス・フィスターのデビュー作!
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《スペシャルコンテンツ》あそびにきてくれました!

2011.10.19

『おちばいちば』発売記念
作者の西原みのりさんが遊びにきて下さいました。よしながこうたくさんとの対談企画も!

デビュー作品『いもむしれっしゃ』で、虫好きの子どもたちをすっかり夢中にさせてしまい、話題となったのが絵本作家・西原みのりさん。
今でも沢山のレビューが寄せられています。次はどんな作品を描いてくれるんだろう…楽しみにしていた方もいるのでは?
そんな西原さんが5年ぶりの新作『おちばいちば』を持って、絵本ナビに遊びに来てくれました。
西原さんは福岡県出身。なれない東京でのインタビューに、なんと同郷の絵本作家・よしながこうたくさんが同席してくださることに…!先輩と後輩となるお二人の絵本作家の対談としてもお楽しみください!!

おちばいちば

おちばいちば
作:西原みのり
出版社:ブロンズ新社

さっちゃんが、ドングリのお馬さんに乗ってやってきたのは、なんとも不思議な「おちばいちば」。
木の実でつくったごちそうや、おちばのスカート、ずらりとならんだおちばの魚など、さっちゃんはにぎやかな市場を大満喫。
するとそこへあらわれたのは、大きなキツネ!
はっぱを頭にのせると......。

─── 今日は素敵なお二人に来ていただいて! どんなお話を聞けるのかとっても楽しみです。
よしながさんと西原さんは同じ大学の先輩後輩だったそうですが…。
大学の時はお互い面識があったんですか?

西原:いえ、大学の頃は出会っていないんですよ。こうたくさんが卒業した時に私が入学したので。…だから、いつ知り合ったのか覚えていなくって…。(よしながさんに)いつからでしたっけ?

よしなが:みのりちゃんが大学で事務のバイトをしているときに、俺がフラリと大学に遊びに行って、そのとき会ったんだよ…。
うちのカフェ、大学の側にあるから。

西原:あ〜〜、そうでした〜(笑)。

よしなが:そこのお客さんから絵本を描いているって子がいるって聞いたんですよ。それがみのりちゃんだった。ちょうど僕の『給食番長』が出た頃で、みのりちゃんも『いもむしれっしゃ』が出たときくらいでした。

─── え! じゃあお二人はデビューの時期も一緒なんですね〜。

西原:そうですね〜。2007年でした。

よしなが:その年は「第一回子どもの絵本大賞in九州」があって、そこで初めてコラボもしたんだよね。番長といもむしれっしゃで(笑)。


▲第一回子どもの絵本大賞in九州のポスター。とっても豪華です!

─── じゃあ、その後もよく連絡を取ったりしてたんですか?

よしなが:いや…僕が東京に出てきてからは全然…。
ついこの間、出版社の締め切りにどうしても間に合わないときがあって「どうしたら見逃してもらえるか、教えて!」って電話したくらいかな…(笑)。

西原:結局、こうたくさんの中で「オレ、みのりちゃんよりもマシだった!」って結論がついて、私のほうがモヤモヤして終ったんですよね…。

─── では、直接会うのは久しぶりなんですね。どうですか?『おちばいちば』をご覧になってみて?

よしなが:もう、下書きの時点であきらめそうなくらい細かいですね(笑)。
でも今、発売1週間で重版がかかったって聞いて、「うわ〜〜。やるな〜!」って思いました。

─── それはおめでとうございます!
すでに書店さんに並んでいると思うんですけど、どんな気持ちですか?

西原:それが、最初はあまり実感がわかなくって…。
昨日、ブロンズの編集さんにお祝いをしてもらって、絵本にサインをした時、「あ、やっとできたんだな」と思いました。

─── 色々反響が来て、子ども達の手に渡ったなぁと実感するのはこれからですね。

西原:そうですね〜。

よしなが:(西原さんに)でも読み聞かせはいかんのやろ?

西原:読み聞かせは…あんまり得意じゃないので(笑)。

よしなが:むりやりやらせましょうよ!
俺、『給食番長』出して、初めて東京に来た時に、いきなり書店に連れて行かれて、読み聞かせをさせられたんですから!

─── それは…(笑)、スパルタだったんですね…。
今度の新作『おちばいちば』の主人公はさっちゃんという女の子。すごく色彩もきれいで、見れば見るほど細かいところに目が行くんですが、アイディアはどのように生まれたんですか?

西原:まだ『いもむしれっしゃ』が出る前だったんですが、たまたま新聞に魚市場の写真が載っていたんです。それが俯瞰で魚がズラーッと並んでいる様子だったんですよ。それを見て、「これを葉っぱにして並べたら面白そうだなぁ」と思ったのがきっかけですね。
ちょうどこの魚市場のページの様な感じで…。ここからお話を創り上げていきました。

─── 魚市場を見て葉っぱを!? その発想を思いつくところがすごいですね。

西原:ありがとうございます。ただ、虫たちの世界にもリアリティはしっかり出したいと思って、取材にはかなり行きました。漁港の競りを見に行ったり、近くにある洋裁のお店の小物とか写真に撮らせてもらったり…。

─── じゃあ、『おちばいちば』の中には、西原さんの日常風景が入っているんですね?

西原:はい。田んぼもあって、住宅地もあって、山もある。漁港もあって、そこには牡蠣小屋もあるんですよ〜。

─── 西原さんのプロフィールを見ると、「散歩をしながら、雑草の茂みを見つめては空想する日々」と書いてあって、どんな素敵な暮らしをしているんだろうと、一読者として大変興味があったのですが…。
そういう環境の中で『おちばいちば』が生まれたんですね(笑)

西原:そうですね〜。散歩をしている時も、結構空きビンとか空きカンとか落ちていると気になっちゃうんですよ。「虫の世界に、人間の生活用品を生かすことができないかなぁ」って考えたりしています。

─── お店の場面や、魚市場の場面など、どれも細かくて大変だったと思うのですが、一番思い入れのあるページはどこですか?

西原:うーん…。実は、さっちゃんの目の前に風が吹いて落ち葉が舞い上がるページが一番苦労したんです…。

─── そうなんですか? 描き込んでいるページの方が大変だと思っていたので、すごく意外です。

西原:細かいページは描きがいがあるので、そんなに悩んだりはしないんですけど。大きい動きのあるページの方が、あまり得意じゃなくって…。
これは今後の課題ですね。

よしなが:俺と同じタイプかも…。細かい部分の方が楽だよね。すぐ場面が埋まるけん。
大きく塗るのって逆に技術がいるよね、広い空間を塗るのにタッチが出ちゃうし…。

西原:細かいページの方が体力はいりますけど、精神的に苦しいのは大きく描くページですね。

─── 確かに、いちばの様子や、細々した商品のひとつひとつ。見ているだけでも楽しさが伝わってきます。
今回、ナビゲーター役として登場する、どんぐりのおうまさんとテントウムシもとってもかわいいですね。

西原:ありがとうございます。読んでくれた子がドングリに穴を開けて遊んだり、お店屋さんごっこをしたり、生活に溶け込ませて遊んでくれたら嬉しいなって思います。
それとこれは、地元でとてもお世話になった本屋さんの販促グッズで作ったものなんですけど…。


▲精巧に作られた、オブジェ。これは…すごく可愛いです!

─── (一同歓声)
すごい! 驚きのクオリティーですね〜。

西原:福岡の書店さんでポップとかを手作りしてくれているのを見て、私もちょっとやってみようと思って作りました。

よしなが:すごいな〜〜、どれくらい作ったの?

西原:6店舗くらいですかね…。

─── 立体を作ったり、細かく描き込みをしたり…。西原さんとよしながさんって、共通項は限りなく近いんですが…。雰囲気は全然違いますね(笑)。

よしなが:イヤ、でも同じ九州人の血が流れているはずだから…(笑)。
これからはどうするの? 今後こういうのが描きたいとかは?

西原:そうですね…。まだそんなに決めていないんですよ…。
でも、まだまだ自然のものには興味があるので、身近な題材を使って絵本を作っていきたいなと思います。

─── 身近なみんなが知っているものでも、それとこれが結びつくかも…というアイディアは西原さん独自のものですよね。次回作もとっても楽しみです。


突然ですが、ちょっとここで雰囲気を変えて、せっかくお二人がいらしているので、皆さんにもっと知ってもらう企画をご用意しました!

題して、絵本作家さん一問一答〜〜〜!

西原:えーー!

よしなが:それ、面白いじゃないですか(笑)!「イソザキの部屋」ですね!


▲突然のふりにも関わらず、一生懸命考えてくださったサービス精神旺盛なお二人。

第1問「小さい頃の夢はなんでしたか?」

「怪獣映画の監督、プラモデル屋さん。」

よしなが:どうですかこれ、ロックンロールじゃないですか?

─── じゃあ、西原さんは?

「かんごふさん 保母さん お花屋さん。」

西原:すごく普通の、女の子がなりたいものになりたかったんですよ。

よしなが:これ、いかにも男子と女子に別れたんじゃないですか。

第2問「小さい頃好きだった遊びは何ですか?」

「川でドンコとり。」

西原:どんこって何ですか?

よしなが:ドジョウみたいなやつ。
学校行く前に川に空き缶沈めておくと、つかまるんですよ。

西原:へー…。

「お花でかんざしを作るブームがありました。」

─── (一同)かわいい〜!

西原:学校からの帰り道、髪にススキを垂らしたり、花を挿したりしてました。

─── お二人とも、自然の中で遊んでいたんですね!

第3問「好きな絵本は?」

よしなが:(描きながら)一番夢があるのは『ちびくろさんぼ』ですね。トラがバターになるところの展開の性急さが好きです(笑)。あとは…『ウォーリをさがして』。…あ、色々間違えてる…。

─── あ、いいです、いいです、そのままで(笑)


「『ちびくろサンボ』『ウォーリーをさがして』(※正しくは『ウォーリーをさがせ!』ですね。)」
「『妖精のくにで』という絵本がすきです。」

西原:ちょっと題名が合ってるか分からないんですが…。かなり昔の洋書なんですけど、すごく好きなんです。あと、『のにっき』も好きです。

第4問「尊敬している絵本作家さんは?」

「己。」 「大道あやさん。」

よしなが:他人に興味なし。

(一同):おお〜!

第5問「仲良しの絵本作家さんは?」

「こうたくさん、しかいまは知りません。」

「なばたとしたか殿 すずきのりたけ殿 高畠なお殿 新井ひろゆき殿とこないだ泥酔した気がする気がする」

よしなが:じゃあ今、電話かけてみろっていわれても、きっと誰も出ないですけどね…(笑)

第6問「絵本作りで一番好きなところはどこですか?」

「担当にナイショで変なページを差し込んでいて、気づかれずに本チャンで色塗りをはじめた時。」
「下描きのとき」

よしなが:じゃあ、後の作業、ほとんど苦行じゃん(笑)。

西原:まだ変更しながら描ける、というのが楽しいのかも。

第7問「最近、はまっていることは?」

「啖呵売(たんかばい)の暗記」

西原:たんかばいって何ですか?

よしなが:寅さんがやっているような売り口上。
寅さんのDVDを借りてきて、製作中にずっと聞いてるんだよ。

「ちゃんと生活すること!!」

西原:最近、一人暮らしを始めたんですよ!

第8問「お互いに聞いてみたいことは?」

西原「お母さん元気ですか?」

よしなが:元気です。

よしなが「もっと気持ち悪い絵を描きたいとは?九州の血が騒いだりなど…。」

西原:気持ち悪い絵を描いちゃうと、先輩に勝っちゃうんで…(笑)

よしなが:な〜に〜!

第9問「福岡のここが好き!というところは?」

よしなが「飯がうまい!べっぴんさんが多い!香椎浜の花火大会が一番すごいと思う!」

西原:すごい、そんなにあるんですか?…私あんまり、地元愛がない!?

西原「年寄りが元気!!!」

よしなが:でも、男は面倒くさいですよね。 プライドばっかり気にするから。

西原:あ〜〜、(隣を見ながら)私もちょっと…九州の男の人は苦手ですね。

よしなが:(爆笑)  なんか全部持ってかれちゃったなー。


そう言ってすかさずこうたくさんへお土産として「博多の女」を渡す西原さん(笑)。
しっかりオチまでつけてくれました。

最後に、よしながこうたく&西原みのりの豪華で貴重なコラボレーション色紙を描いていただきました!!

それがこちらです↓↓

とってもおっとりとした雰囲気が素敵な西原みのりさん、
急なお願いにも関わらず駆けつけてくださったこうたくさん、ありがとうございました!!

(編集協力:木村春子)

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西原 みのり【にしはら みのり】

  • 1983年、福岡県生まれ。
  • 九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業。
  • 第6回ピンポイント絵本コンペにて優秀賞を受賞し、受賞作『いもむしれっしゃ』でデビュー。

よしながこうたく

  • 1979年福岡県生まれ。九州産業大学デザイン科卒業。
  • 18歳から作家活動をはじめ、現在、イラストレーターとして雑誌、TV、CDジャケット、雑貨等あらゆる媒体にて国内外問わず活動中。
  • 2007年2月より拠点を東京から福岡に戻しアーティスト3兄妹でイラストレーション血族事務所「STUDIO Edomacho」を設立。事務所と併設してアートカフェ「Cafe Edomacho」も経営している。
  • はじめての絵本『給食番長』(長崎出版)は、子どもから大人まで幅広い層に受け入れられ、注目されている。


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