しばわんこの和の行事えほん しばわんこの和の行事えほん しばわんこの和の行事えほんの試し読みができます!
絵・文: 川浦 良枝  出版社: 白泉社 白泉社の特集ページがあります!
お正月、節分、夏祭り...季節に縁のある遊びに触れながら、親子で楽しめる日本の行事をご紹介。

連載

【連載】せなけいこさん 絵本作家デビュー50周年おめでとう! せなさんを囲む人たちインタビュー

2019/08/29

第6回 KADOKAWA せなけいこさん&編集者インタビュー

第6回 KADOKAWA せなけいこさん&編集者インタビュー

2019年夏、せなけいこさんの新刊絵本『おばけのばぁ』(KADOKAWA)が発売されました。
ボードブックタイプのいないいないばあ遊び絵本は、0歳から楽しめると子どもたちに大人気!
絵本にはおばけだけでなく、うさぎやねこ、あかちゃんも登場します。
この絵本がどのように生まれたのか、せなさんご本人のメッセージをお伝えします。

おばけのばあ おばけのばあ」 作・絵:せな けいこ 出版社:KADOKAWA

絵本作家デビュー50周年! 待望の描き下ろしあかちゃん絵本最新作
だあれ だあれ いない いない ばあ! 
……そして さいごには おばけも あらわれて…!? 

「おばけは、ほんとはともだちになりたいのよ」
「こどもたちをおどろかせるために、おばけも勉強してるのよ」
そうこどもたちといっしょにお話しながら、
絵本作家デビュー50周年を迎えるせなけいこさんが、こどもたちのために描き下ろした、
待望の<いないいないばああそび>あかちゃん絵本。
あかちゃんもママも安心して親子で楽しめるボードブック仕様です。

「がんばり屋のおばけは、あやす練習を一生懸命するでしょうね。」---せなけいこ(あとがきより)


KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」絵本作家デビュー50周年・待望の描きおろし絵本『おばけのばあ』せなけいこインタビュー

●子どもに届けたいと思いながら、絵本を作っていきました。
――『おばけのばあ』は小さいお子さんも大好きな「いないいないばあ」遊びが、とても楽しい作品ですね。
この絵本を作ろうと思った経緯を教えてください。
ここ数年、目が悪くなったり、手が思うように動かなくなったりして、思うように作品が作れないことが続きました。
でも、絵本はずっと作りたいと思っていました。
作品ができあがったら、子どもたちに届けたいと思いながら少しずつ紙を切って、絵本を作っていきました。
――せなさんご自身が、お子さんやお孫さんと「いないいないばあ」遊びをされたことが、絵本作りのきっかけとなっているのでしょうか?
私はずっと絵を描くことを仕事にしようと決めていましたから、結婚して子どもが生まれても、その気持ちは変わりませんでした。
特に、子どもに向けた絵を描いていましたから、赤ん坊が生まれたら、仕事にプラスになりますよ。
もちろん、赤ん坊は泣いたり、いろいろ手がかかります。
でも、私は細かく世話するのは下手なのに、好きなんですよね。
だから、小さい子どもと遊ぶのはね、ちっともいやじゃなかった。
5人きょうだいの一番上でしたから、小さい子と遊ぶのは慣れていたんです。

今はもう、子どもや孫たちも大きくなってしまったけれど、小さい子どもと仲良くなるのはずっと得意なんですよ。
いまでも、赤ちゃんは「いないいないばあ」であやします。
赤ちゃんが喜んでくれたら、嬉しいでしょ。

――はっきりとした色の背景と、うさぎさん、ねこさんのはっきりとしたコントラストがすばらしいと思いました。
やはり、せなさんといえば、うさぎとねこが外せないですね。
うさぎもねこも飼っていましたからね。
特に、うさぎは好きですね。顔が好きなんです。私が小さいころは、ママに叱られてよく泣いたんです。
でも、うさぎの顔を見てると涙が止まるの。いっしょにあそぼ、っていう顔をしてるでしょ。
ねこちゃんもうさぎも、子どもと仲良くなりたいんですよ。
――赤ちゃんの洋服は「めがねうさぎ」シリーズのうさこと同じですね。
読者の中には「うさこの洋服と同じだ!」と気づく人もいると思います。
お気に入りの紙はもちろん、どんな切れ端も必ず取っておきます。紙はもったいなくて、捨てられません。
そして背景の色とバランスを考えて紙を選びます。気に入らなかったときは、やり直しもします。
――ラストには安定のおばけ! やはり最後はおばけが良いですよね。
おはなしは、おばけになったつもりで考えます。
子どもはおばけが大好きです。
私もおばけが大好きですし。
そして、おばけは本が大好き。おばけは子どもたちをおどろかすために、絵本で勉強しているんです。
「ふむふむ、なにがかいてあるのかな?」と、どうやったら驚いてくれるか、子どもたちのことを絵本で学んだりもしています。
赤ちゃんが喜んでくれなかったら、おばけだって一生懸命、両手で「いないいないばあ」の練習をするんですよ。

――おばけと一緒に遊んでいるみんなが笑顔でとても楽しそうで嬉しい気持ちになりました。
おばけと仲良しの終わり方は、『ねないこだれだ』で「子どもがおばけを怖がる」「ラストが怖い」と言われていたことへの、せなさんからのアンサーのようにも感じました。
「おばけの世界にいってみたい」と思っている子もたくさんいます。
そんな終わり方を子ども自身は楽しんでいるのです。
だってそれは、子どもにとって当たり前の世界だから。
おばけはね、いつだって子どもと友達になりたいんですよ。
そしておばけだって最後は家に帰るんです。
「あー、おもしろかった」「あー、きょうもこわかった」とにこにこしながら帰るんですよ。
そして眠るんです。

――この絵本を子どもたちにどのように楽しんでほしいですか?
お父さんやお母さんと赤ちゃんが、一緒に楽しんでくれたら、嬉しいですね。
「ばあ」と言うときに、親御さんは大きな声でゆっくりと読んであげてくださいね。
『おばけのばあ』は、子どもが大好きなおばけやうさぎ、ねこが「いないいないばあ」をしてくれます。
子どもにとっては、動物だって話すのが当たり前ですし、おばけだって「いる」のが当たり前。
だからきっと、おばけの「いないいないばあ」を、ドキドキしながら楽しんでくれると思いますよ。
そして、自分だけのおばけをかいたり、つくったりしてくれると嬉しいわ。
子どもとのツーショット。
●編集者さんにもお話を伺いました。
―― 『おばけのばあ』はファン待望のせなけいこさん新作絵本ですね。
この作品はどのようにして生まれたのでしょうか?
先生のお宅に通い、いろいろお話を伺う中で、先生が新しい絵本を作りたいと作りたいと思っていることを感じ、今回の作品のお手伝いをさせていただくことになりました。
―― 絵本の制作はどのように進められたのですか?
まずは、好きなように絵を描くことから始まりました。
最初はいろいろなおばけを作り、おばけの物語をお話されていました。
そのうち、うさぎやねこもお話の中で登場し、小さい子にも楽しんでもらえるようにと現在の形になっていきました。
―― 制作中のエピソードを教えてください。
そばでずっと作品が生み出される現場を見守らせていただきました。
先生がおばけに目を入れると、あっという間に生きたおばけになる。
そこに居合わせることができたのが、何より嬉しかったです。
うさぎを作っている様子。
おばけはやっぱり目が命。せなさんが目を入れると、おばけも命を吹き込まれます。
制作中に特に印象的だったのが、先生が動物の鼻にする紙を見つける作業です。
なかなかぴったりしたものが見つからないことがありました。
「ピンクがいいわね」とおっしゃる先生が選んだのは、銀行のパンフレットの艶のある紙でした。動物の鼻には、艶がほしかったのです。
色だけでなく、紙の質感にもこだわる先生の一面を垣間見ることができました。
また、制作が思うように進まないときも、先生は独特のユーモアで場をなごませてくださいました。
先生のいつも前向きな姿に、私たちも元気をもらっていました。
―― 制作中以外では、どんなお話をされることが多かったですか?
お父様のお話をよくしてくださいました。
また先生は明るい服が好きで、私が明るい色の服を着て行くと、必ず褒めてくださるので、先生のお宅に伺う時には、鮮やかな色の服を着るようになりました。
赤いチェックの服を見て、「この柄は包装紙になるわね」とおっしゃったこともあります(笑)
―― 編集者さんから見た、せなさんの魅力をお聞かせください。
先生の絵本は、ハッピーエンドのものばかりではありません。
でもそれは、本当の子どもの世界を描いているからです。
現実の子どもの世界は、ママに怒られたり、せっかくうまくいったと思ったことに対して怒られたり、なかなか思うようにいかないことがあります。
そんな本当の子どもの世界を描くことができるのが、先生の魅力だと感じています。
『おばけのばあ』あとがきより。
●『おばけのばあ』紹介動画

KADOKAWA せなけいこの絵本

※掲載されている情報は公開当時のものです。

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