宮沢賢治の絵本 貝の火 宮沢賢治の絵本 貝の火
作: 宮沢 賢治 絵: おくはら ゆめ  出版社: 三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
親子のひばりは、沢山おじきをして申しました。 「これは貝の火という宝珠でございます。 王さまのお伝言ではあなた様のお手入れ次第で、この珠はどんなにでも立派になる

連載

「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ完結記念 絵本作家インタビュー【くすのきしげのりさんと12名の絵本作家たち】

廣済堂あかつき

2016/08/22

【連載】第6回 『ごいっしょにどうぞ』の武田美穂さん

【連載】第6回 『ごいっしょにどうぞ』の武田美穂さん

幼稚園から、大きな声が聞こえてきます。あっ、誰かがケンカを始めたみたい……。『ごいっしょにどうぞ』では、子どもの毎日の中で必ず起こる心のぶつかりあいが、武田美穂さんの親しみやすい絵でストレートに描かれます。

作者のくすのきしげのりさんがインタビュアーになって、絵を描かれた武田美穂さんにインタビュー! 絵本の制作についてや、幼稚園での思い出など、お二人のやり取りをお楽しみください。
■ 武田さんの子どもの頃の思い出と、幼稚園時代のエピソード
くすのき:武田さんの描かれる子どもたちは本当に元気いっぱいでかわいいですね。
遊びをはじめ、子どもたちの生活の中では、自分の思いをぶつけ合ってしまうトラブルがよく見受けられます。武田さんの小さいころ、友達とのあいだでどんなトラブルや仲直りがありましたか。
武田:わたしはじつは、そんなにはっきり自分の意見を言える方ではなかったのですが……。やはり、本や物のとりあい、「ごっこ遊び」の役のとりあいなどはよくありました。気弱なので、ケンカをしてもすぐあやまっちゃうタイプでした。(笑)
くすのき:じゃあ、『となりのせきのますだくん』(ポプラ社)に出てくるみほちゃんみたいな子だったんですね。
今、ふだんの生活や、ニュースの中で、「ごいっしょに どうぞ」といってあげたい場面やできごとはありますか。
武田:それはもう、社会でも国でも平和の問題でも「ごいっしょにどうぞ」の精神で行けたら、どんなにいいか!と思います。反面教師が多過ぎ!
くすのき:ほんとうに! この一言で、ずいぶん世界は変わりますよね。
この本の中で、武田さん、おすすめの場面、お気に入りの絵があったら教えてください。
武田:好きな場面は、「おやおや、ふたりともどうしたの?」と先生が聞いてくれるページ。
子どもがケンカしたあと、いっしょうけんめい先生に話している、その感じが出したくて。描いていて楽しいのは、こんなシーンです。

くすのき:この場にいたクラスの仲間、それぞれの気持ちがよくわかる、すてきな絵ですね。
くすのき:武田さんの幼稚園の先生はどんなかたでしたか? エピソードがあったら教えてください。
武田:カトリックの教会の幼稚園でしたので、先生方はシスターでした。
……なので、フツーの「幼稚園の先生」とは、ちょっとちがうかも。「いのちの尊さ」を教える教育で、先生方はやさしい方ばかりでした。一人大好きな先生がいて、子どもたちが悪いことをすると、叱るよりも困った顔をなさるので、子ども心にズキン!ときて、反省。静かでたたずまいの美しい方で、あこがれでした。

くすのき:なるほどなあ。叱られるより、先生に悲しい顔をさせてしまう方がつらいなんて、本当に先生のことが大好きだったのですね。
■ 絵本制作のアイデアやチャレンジしたいこと
くすのき:絵本のアイデアが生まれるのは、どんなところからですか? いつ、どんなときでしょう?
武田:机の前に座ってない時? 歩いていたり、人としゃべっていたり、筆記用具のないときが多いです。忘れないように心の中にメモします。
くすのき:心のメモ帳には、たくさんアイデアが書かれているのでしょうね。うらやましいです。ぼくには、心のメモ帳が1枚しかないらしく、何かに書いておかないとすぐに忘れてしまいます。(笑)
これから主人公に描いてみたいもの(人)はありますか?
武田:気弱な悩める主人公。
くすのき:なるほど、武田さんの描かれるその子を見てみたいです。
これから挑戦したいことはありますか?(お仕事でも、それ以外でも)
武田:絵本は、ナンセンスや笑えるものが作りたいです。
笑わせるって、実は泣かせるより難度が高いと思うのだけれど……。
くすのき:そうですね、笑いは大切な力を持っていると思います。新作、期待しています。
武田さん、お話ありがとうございました!
───最後に武田美穂さんのひみつを手書きコメントで大公開!

武田美穂さん おすすめの本


武田 美穂(たけだみほ)
東京生まれ。絵本に『となりのせきのますだくん』(絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞・絵本賞受賞)に始まる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞、読者賞、けんぶち絵本賞グランプリ・以上ポプラ社)、『ありんこぐんだんわはははははは』、『こわいどん』、『かげ』(以上理論社)など。挿絵に「にんきもの」シリーズ(童心社)、「ざわざわ森のがんこちゃん」シリーズ(講談社)、「カボちゃん」シリーズ(理論社)、「こぶたのぶうぶ」シリーズ(教育画劇)、『我輩は猫である』(ほるぷ出版)、などがある。





くすのきしげのり
1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ@〜C(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。


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