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作・絵: たかい よしかず  出版社: くもん出版
ちょっとおとぼけ、いつもワクワク♪ 黒いくまのくろくまくんの絵本が誕生して、10周年を迎えました!

連載

「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ完結記念 絵本作家インタビュー【くすのきしげのりさんと12名の絵本作家たち】

廣済堂あかつき

2016/09/20

【連載】第8回 『たなからぼたもち』の澤野秋文さん

【連載】第8回 『たなからぼたもち』の澤野秋文さん

「棚からぼた餅」というよく知られたことわざが、ゆかいなお話に生まれ変わった絵本『たなからぼたもち』。なまけものだけど気のいい男の子とおとっつぁんのやりとりを時代物好きな澤野秋文さんがユーモラスに描きます。
作者のくすのきしげのりさんがインタビュアーになって、絵を描かれた澤野秋文さんにインタビュー! 子どもの頃のお話や好きなものについてなど、お二人のやり取りをお楽しみください。
■ 澤野さんの子どもの頃と、絵本にまつわるエピソード
くすのき:『たなからぼたもち』では毎日毎日町をぶらぶらしていた「あまたろう」が、ことわざの「棚からぼた餅」を試しているうちに、ぼた餅を作ることに興味や関心を持ちました。
澤野さんが子どものころに興味や関心を持ったのはどんなことですか。
澤野:魚釣りや虫とりでした。
特に虫とりは新種を発見しようと熱中してました。
もちろん新種は捕まえられませんでしたが、新種の虫のほうはわたしを発見していたかもしれません。

くすのき:ぼくも子どもの頃(というか、今も自然の中で暮らしていますが)、特に夏休みなどラジオ体操、虫取り、釣り、プールの毎日でした。新種ではないのですが、池でサンショウウオをみつけて、びっくりしたことがあります。
この絵本は「棚からぼた餅」ということわざからお話を紡ぎだしましたが、澤野さんが好きなことわざを教えてください。また、その理由も。
澤野:「雨後の筍」です。
意味ではなく、このことわざを聞いたときに、雨に濡れて色あざやかな緑の竹の葉、その間から漏れる光を受けてニョキニョキとのびる筍の映像がうかびました。
とても美しい映像だったので、すぐに覚えられたことわざです。
くすのき:さすが、絵を描く人はちがうなあ。ビジュアルでイメージを膨らませるのですね。ぼくのすきなことわざは「笑う門には福来たる」です。 この絵本でも江戸の街並みがとっても楽しく描かれていますが、資料を見たり、取材したりして描いているのですか?
澤野:町並みは江戸東京博物館のジオラマや浮世絵などの資料を参考にしていますが、子どもの頃、時代劇が好きだったので、何となくスラスラと描けます。
くすのき:何となくスラスラとは……子どもの頃から観察眼が鋭かったのですね。見たらすぐに覚えてしまうのでしょうか、才能ですね。
この本の中で澤野さん、おすすめの場面、お気に入りの絵があったら教えてください。
澤野:気に入っているシーンは「たなからぼたもちを やってみよう!」と、おとっつぁんとあまたろうが棚を見上げているところです。部屋の中に貼られた絵などを描くのが好きなので。

くすのき:澤野さんは、いろんなアングルで描かれるので、ページをめくると驚きがあります。この絵本でも、狭い部屋の中だけの話なのに、こんなふうに描けるのかとびっくりしました。
■ 絵本制作のアイデアやチャレンジしたいこと
くすのき:絵本のアイデアが生まれるのは、どんなところからですか? いつ、どんなときでしょう?
澤野:通勤電車でボゥッとしている時に、何となく浮かぶことが多いです。
くすのき:なるほど、それをきちんと覚えていられるのが、若い証拠ですね。ぼくなら、すぐ忘れてしまうので、メモは必携です。ときどきメモすることも忘れてしまうのですが……。
これから主人公に描いてみたいもの(人)はありますか?
澤野:古道具屋さんを描いてみたいです。
古道具に染み付いたいろいろな思い出に囲まれている人なんて、考えただけでワクワクします。
くすのき:古いものに残された思い出は人を動かすものですね。ぼくも、古道具屋さんではありませんが、ものと人との関わりを『LIFE(ライフ)』(瑞雲舎)という絵本で書きました。
これから挑戦したいことはありますか? お仕事でも、それ以外でも。
澤野:挑戦というと大げさですが、粘土とか工作をしたいです。絵の具をどっさり使った絵なんかも描いてみたいです。
くすのき:いいですね。ぼくがやってみたいのは木工です。若い頃はよくやっていたのですが、しばらくやっていないので、また始めようと思っています。
澤野さん、お話ありがとうございました!
───最後に澤野秋文さんのひみつを手書きコメントで大公開!


澤野秋文(さわのあきふみ)
1981年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。デザイナー。いきいきとしたキャラクターの造形と多彩なアングルで描かれる独特な作品世界が人気。創作絵本に『それなら いい いえ ありますよ』『じつは よるの ほんだなは』『こんやも バクは ねむらない』(以上、講談社)、『うみのそこたんけん』(中川ひろたか文 アリス館)、挿絵に『なんてだじゃれなお正月』(石崎洋司作 講談社)がある。





くすのきしげのり
1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ@〜C(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。


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