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かこさとしさん90歳おめでとう! 記念連載 かこさんを囲む人たちインタビュー2016/08/04
第5回にお話を伺うのは、「かこさとし かがくの本」や「かこさとし からだの本」シリーズを出版している童心社の酒井京子会長です。かこさんが、セツルメント活動で紙芝居の研究をしていた時代から、交流を深めてきた童心社さんから、かこさんの作品の魅力、子どもたちに受け入れられる秘密を伺いました。
●身近な素材で実験、興味を引く手法は、かこさんならでは
―― 「かこ・さとし かがくの本」シリーズを出版するに至った経緯を教えてください。
かこさとし先生は東大在学中からセツルメント運動や演劇・美術活動を行なっていて、卒業後も研究所勤務のかたわら、紙芝居、絵ばなし、口演童話を創作していました。そうした活動をとおして童心社の創業者・稲庭桂子らと共に童心社の前史の時代から、紙芝居の研究・創作にも力を注いでらっしゃいました。 1957年に創立した童心社は、当初紙芝居の出版でスタートしましたが、絵本の刊行も始めていました。こうした状況の中、宇宙や自然、子どもたちの身の回りのさまざまな現象をわかりやすく解き明かす絵本を企画したと聞いています。それが、1968〜69年にかけて出版された「かこ・さとし かがくの本」シリーズです。 かこさとし かがくの本
―― 「かこ・さとし かがくの本」の中で、子どもたちに特におすすめしたい作品を、1冊ご紹介ください!
1冊あげるとすれば、『よわいかみ つよいかたち』をおすすめします。 同じ高さの本に橋をかけるように紙を置き、その上に貯金箱にあったお金をのせていきます。同じ紙でも形を変えることによって、乗せられるお金の数も変わっていきます。 このように子どもたちの身近にある素材を使って実験をかさね、紙の形が変わると強さも変わることを説いていきます。子どもたちの興味をひきつけるおもしろくて楽しい絵本です。
―― 童心社さんでは後に「かこさとし からだの本」シリーズも出版されていますが、出版に至った経緯を教えてください。
「かこさとし かがくの本」(1968〜69年)10巻につづき、「かこさとし あそびの本」(1970〜71年)5巻(現在、旧版)、少し間をおいて1976年に「かこさとし からだの本」シリーズがスタートし、1977年にかけて全10巻が刊行されました。 編集過程の話し合いの中から、かこ先生が持ち続けていらっしゃったアイディアが本になっていったのだと思います。 かこさとし からだの本
―― 「かこさとし からだの本」の中で、特におすすめしたい作品を1冊ご紹介ください。
特におすすめしたいのは『わたしののうと あなたのこころ』です。 特徴は、“こころ”も含めて、からだをとらえている点です。こうしたとらえ方は、かこ先生ならではで、すばらしい作品になっています。
●子どもが大好きな “知の巨人”
―― 「かこさとしさんってどんな人? どんな作家?」ひとことで言うとしたら?
ひとことで言えば、かこ先生は“知の巨人”です。科学はもとよりあらゆることに精通していて、子どもたちが喜ぶことを体験からも知っている。なにより子どもが好きで、また、深く信頼しておられる。子どもの話をするときは本当に楽しそうです。
―― 最後に、かこさんへのメッセージをお願いします。
90歳おめでとうございます。 童心社の60年を振り返りますと、創業前史から、かこ先生とのかかわりは深く、紙芝居では30作品以上、また、絵本は「かがくの本」「あそびの本」「からだの本」「むかしばなしの本」「しゃかいの本」シリーズなど多岐にわたり出版させていただきました。 童心社が紙芝居と絵本の両輪を軸とする出版活動ができるようになりましたのも、先生のお力添えがあってこそと、感謝いたしております。 現代の社会状況を考えますと、児童図書の役割は大きいと痛感しています。 先生の子どもたちと向き合う姿勢は、後に続く私たちが、もっと学ばなければならないものです。 いつまでもお元気でご活躍ください。
―― ありがとうございました!
90歳にして、新作を次々と発表されているかこさとしさん。 かこさんってどんなひと? 知りたい方はこちら>>
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