
都市開発がすすんで、空き地がはらっぱになっている景色。最近、よく見かけますよね。 でも、足をとめて、ふと、はらっぱに咲く小さな草花を観察したことのある人は、そう多くないはず。ついこの前まで何もなかった場所がいつのまにか緑が生い茂る「はらっぱ」になってる。
なぜでしょう?
オチビサンとシロッポイがその謎にせまります。 オチビサンは、誰も気にとめない、はらっぱに咲く草花を毎日観察します。小さな小さなお花が咲く瞬間をじーっと見つめると、いろいろなことに気づきます。そして、絵本の中で小さな子どもたちにもわかりやすく「はらっぱの秘密」を教えてくれるのです。
日本の四季を肌で感じ、その自然の彩りをのんびりと楽しむ日本人の暮らし。安野モヨコさんの描く「オチビサン」は、現在も連載中の人気漫画です。そのオチビサンの世界観がそのまま絵本の中で再現されている今作なのです。もちろんオチビサンの仲良しのナゼニとパンくいも登場しますよ。
オチビサンたちをとりまく時間はいつもゆっくりと流れています。読み終わったあと、ふと足元に咲く小さな草花を見つめて、「きみたち どこから きたの?」と話しかけたくなりました。「きゅうりぐさ」「ヒメジオン」「かたばみ」「へびいちご」や「すずめのかたびら」など、よく見ているのに知らなかった小さなお花や草の実の名前ものっていて、大自然にでかけなくても、小さな生命の健気さや力強さに元気をもらえそうな一冊です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)

季節の変化を見つめ、小さな日常に耳をすませる―― 人気漫画「オチビサン」の世界が、絵本になりました。
ふるい ビルが こわされて、ちいさな あきちが できました。 そのうちに、いろいろな 草が はえてきて、小さな 花が さきました。 でも、いそがしい 人たちは、たちどまって 見ようと しません。 「それなら、きょうから ここは <オチビサンの はらっぱ>だ!」
豊かな色彩で安野モヨコ氏が描き下ろします。

安野モヨコさんの漫画「オチビサン」の絵本バージョンです。
私はEテレで「オチビサン秋」を見たことがあるのですが,オチビサンは季節や自然との触れ合いが好きなようですね。
こちらの絵本も,オチビサンは野の花を観察しています。
子供には自然の中で四季を感じ健やかな心に育ってほしいな〜と思いました! (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子6歳)
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