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エステバンとカブトムシ

エステバンとカブトムシ

  • 絵本
文: ホルヘ・ルハン
絵: キアラ・カッレル
訳: 松田 素子
出版社: BL出版 BL出版の特集ページがあります!

在庫あり

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作品情報

発行日: 2014年07月01日
ISBN: 9784776406617

5歳から
305×216mm/32ページ


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みどころ

ある日の午後、エステバンは庭でカブトムシを見つけます。
それを見ながら、彼は何も考えずに自分のはいていた靴を手に持ち、腕をふりおろそうとします。
カブトムシは、これから自分の身に起こるであろう危険には何も気がつかず、歩いていきます。

その時、エステバンはふと考えるのです。
「このカブトムシは、どこへいくんだろう?」
何か用があって、そこに向かっている?もし、ぼくが靴をふりおろしたとしたら、カブトムシがやろうとしていたことが、ここで終わっちゃう・・・?

ただの小さな塊にしか見えなかったカブトムシ、そして何も考えずに行動を起こそうとしていたぼく。
ところが、その小さな塊について考えはじめたところで、それまで見えていた風景がぐるっとまわりだしたのです。

エステバンは想像します。カブトムシは何をしようとしているんだろう。
エステバンはカブトムシと視点を合わせて、じっと観察します。
カブトムシの顔は、エステバンの顔にむかってどんどん近づいてきます。
小さな小さな虫なのに、不思議と瞬く間に大きな存在となってぼくに迫ってくるのです。
そして、とうとうその命の奥に秘めているものにぼくは圧倒されて・・・。

自分だけの世界で生きていた子ども時代。
だけど、いつか自分以外の命に触れる瞬間というのが訪れます。
それは、こんな風に何でもない日常のふとした時間、何でもない風景の中にあるのかもしれません。
小さくても大きな命を感じる体験。
エステバンにとっては、かけがえのない大切な時間となったことでしょう。
最初と最後の表情の違いに全てが表れているようです。

シンプルな言葉の中に深く心に残るものを置いていってくれるこの絵本、独特な色彩とダイナミックな線で描かれた絵も、主人公の男の子の心象風景まで見せてくれているようで目が離せなくなります。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

出版社からの紹介

エステバンはカブトムシを見つけました。何も考えずにくつを手にもち、ふりおろそうとしたエステバンですが……。もし、カブトムシがしんだら、このカブトムシがやろうとしていたことがここで終わっちゃうんだ。じっと見つめているうちに、エステバンはその小さな命の奥にあるものに圧倒されて……。日常の何気ない風景からいのちにせまった絵本。

ベストレビュー

カブトムシの位置づけが違いそうだけれど…

3歳半の息子に図書館で借りました。

とても素敵なお話。
そして、個性的な、さまざまな技法を用いた絵。私の好みです。
文章はとても抑えたトーンで、とてもシンプル。
だけれど、エステバンがカブトムシを叩いて殺そうとする時から
カブトムシの視線になるまでの彼の心の移り変わる過程が、
絵と文章ともにとてもよく表現されています。
カブトムシがトリケラトプスに見えた見開き、そして次の見開きが
ハイライトかな。とてもいいです。

カブトムシの角、小さかったです。
そして、あちらの文化と日本の文化でとのカブトムシの位置づけって
ちょっと違うのではないかしら。
なんというか、日本ではカブトムシはとても好まれていますが、
この絵本の位置づけ方というと…どちらかというと要らない虫のようでした。

身近な生き物が好きなのですが、アリを殺しまくる息子は、
新鮮だったようで、興味津々で聞いてくれました。
彼にいろいろ感じてほしいです。
(トゥリーハウスさん 30代・ママ 男の子3歳)

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