
ピーターはひとり、にわにすわって考えています。「ママのたんじょう日になにをおくろう」おねえちゃんたちは、手づくりケーキや絵をプレゼントにきめ、つくっています。ピーターは考えつかないまま、ベッドにはいり、すてきなゆめをみました。ほしにとどきそうなほど、たかい木、おとなしいどうぶつたちやめずらしい鳥などに、取り囲まれている夢です。そして、おもいつきました。「ママに、せかいいちきれいな木をあげよう」――やさしく、繊細な末っ子のピーターは、バーナデット・ワッツの弟がモデル。少年の微妙な心の揺れを、情感あふれる自然描写とともに描いています。日本オリジナル作品。

表紙の淡い絵があまりにも美しいので、見惚れてしまいました。
どのページも明るい色彩でメルヘンチックで私好みです。
ピーターがおかあさんに送ったお誕生日プレゼントの冬桜に、
始めは黒い棒切れだからと気に入らないで、唯一ピーターに
親切にしてくれたおじいちゃんのことも信用できなくて、悲しい
思いをしてしまいますが、冬桜が大木に育ってくれて優しい桜
春ではない季節にひっそりと可憐な冬桜は、綺麗でした♪ (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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