
あいっていうのは ハガキをだすこと ほかの ひとに だすよりも たくさん──
このこは まだ しゃべれない。 でも ぼくには このこの いっていることが わかる――
もし どっちかのコートがチェックなら、 もう かたほうも そうでなくちゃ、ふたごっぽく――
その子を待っているだけでも嬉しくなる。 やること全部真似したくなる。 ふたごになりたいくらい仲良し。 だいすきな友だちについて語っている言葉の数々。
みみがちぎれていたって、最高にかわいいぞうのぬいぐるみ。 いつかほしい、かわいい黒いリボンのついたくつ。 ぼくのあたまのなかのおはなし。 愛するものたちを素直に語る様々なセリフ。
「愛」と「友情」についてのそれらの言葉は、子どもたちから生まれたもの。 想像豊かで、愛らしく、そしてとっても詩的。 この絵本の作者は、『あなはほるもの おっこちるとこ』、『シャーロットとしろいうま』『おふろばをそらいろにぬりたいな』などを生み出しているコンビ。ルース・クラウスが文をまとめ、モーリス・センダックが軽やかな絵を描いたアメリカのロングセラー絵本です。
瑞々しく輝いている言葉、今にも声が聞こえてきそうな生き生きとした子どもたちのイラスト。 短いセリフ、劇になったおはなし、絵で語られる子どもの気持ち。 コマ割りのように進んでいったり、画面の隅っこのひとコマで完結していたり。 それらが絵本じゅうにちりばめられているのです。 なんて自由でワクワクするのでしょう。 美しくユーモラスな子どもの感情を堪能できるこの一冊。 好きっていう気持ちが、一途で純粋で嬉しくてしょうがなかったあの頃の記憶が蘇ってくるようですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

「愛」と「友情」についての言葉と絵が響き合う
あいっていうのは ハガキをだすこと ほかの ひとに だすよりも たくさん── ふたごになりたいくらい だいすきな ともだちや、みんなに みてほしい あたらしい ぼうし、みみが ちぎれていても いとしい ぬいぐるみ、などなどについての詩とお話と劇とせりふの本。たのしいイラストもたっぷり。 「愛」と「友情」についての子どもたちの言葉の数々。その豊かなイマジネーションや詩的なみずみずしさをそのままに、ルース・クラウスが文をまとめ、モーリス・センダックが、いまにも動きだしそうな生気あふれる子どもたちのイラストをちりばめた、アメリカのロングセラー絵本。

友だちっていったい何だろう。
好きだっていうことは、どんな事なんだろう?
そんな二人の関係シーンが、40ページの中にぎっしり詰まっています。
細かい絵の中に思いがいっぱい詰まっています。
通読というより、気ままにページを開く絵本かも知れません。
友だちづきあいに、ちょっと疲れたときに良いかも知れません。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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