
真夏の夜、元安川に、人々は色とりどりの灯籠を流す。光を揺らしながら、遠い海へと流れていく――。 68年前の8月6日。広島上空で原子爆弾が炸裂した。そこに暮らしていた人々は、人類が経験したことのない光、熱線、爆風、そして放射能にさらされた。ひとりひとりの人生。ひとりひとりの物語。そのすべてが、一瞬にして消えてしまった。 昨年、原爆をテーマに研ぎ澄まされた筆致で『八月の光』を世に問うた朽木祥が、今回、長編で原爆を描ききる。 日本児童文学者協会新人賞をはじめ、産経児童出版文化賞大賞など多数の賞に輝く朽木祥が、渾身の力で、祈りをこめて描く代表作!

親の世代も祖父母の世代さえも戦争や原爆投下について知らない、そんな子供たちが多くなってきた現代。
もう知るすべは限られてきているのでしょう。
そういう意味でも、こういう本はとても意義のある、多くの方に読んでほしい本に思いました。
切なくて悲しくてやるせないのですが、知ることにより未来を担う者たちは、当時の方達の想いを未来に繋げていかないとと思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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