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トリック オア トリート!(くもん出版)

おかしくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ! 仮装した4人組は、次々におもしろい家を訪れます。楽しいハロウィン絵本!

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しっぽ.しっぽ.しっぽっぽ.

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桂三枝の落語絵本シリーズ(3) 悲しい犬やねん
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桂三枝の落語絵本シリーズ(3) 悲しい犬やねん

  • 絵本
作: 桂三枝
絵: 黒田 征太郎
出版社: アートン

本体価格: ¥1,500 +税

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2005年11月
ISBN: 9784861930201

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出版社からの紹介

のら犬の世界にもいろいろとございまして。
大阪はキタのボス、ブラックのもとを訪れたのは、かつてのライバル “まんだらの安”、ミナミの親分でございました。
「ずいぶん痩せたなあ」「へい、長引く不況のせいでございます」
人間社会の不況は、のら犬の世界をも圧迫しておったんですな。大阪ミナミは通称「食い倒れの街」と呼ばれ、のら犬たちが食べる残飯も結構あったはずなのですが……。
「わしらの縄張りの公園まで人間が入ってきて、今ではそんな人間に飼われてるのら犬もおりますわ」
家のない人間に飼われる犬は、飼い犬なのか?のら犬なのか?
ま、そんなことはさておき、痩せた体をひきずってまで、安はお茶飲み話をしにきたわけやない。じつは仇討ちをしてほしいというキナ臭い話なのでございます。
「娘のメリーに手を出したやつがおりまんねん」
なんとメリーさん身ごもってしまったと。しかもその相手が……
「飼い犬なんですわ」
「!」
のら犬と飼い犬は、同じ犬でも住む世界が違うんですな。やつは踏み越えちゃいけねえ線を越えちまったってわけです。
「ドーベルマンっちゅうごっついやつで、ジョージアいいまんねん」
「缶コーヒーみたいなやつやなあ」
「…………」
ま、その、なんだ、要するに犬の世界の仁義もわきまえないやつには、キッチリとものの道理を教えたろやないかい!ということに相成ったわけでございます。
そいでもってある日のこと、街を歩くジョージアの前に仲間をひきつれたブラックと安が満を持してやってきた。
「こらジョージア!見てみい。こっちに30、あっちに30、そっちには41、しめて101匹わんちゃんが、おめえを取りかこんどる。覚悟せえよ!」
ブラックの号令のもと、仲間が一斉にジョージアに飛びかかったからたまらない。
BOW!WOW!ガォォォーン!
ところがジョージアは無抵抗、なすがママならきゅうりがパパよってな具合だ。なんや飼い犬は弱いなあというブラックに、おれはもう飼い犬やないんやとジョージア。
「どういうことや?ははーん、さては次の愛犬がきたな?」
「そうや。しかもそいつはロボット犬や」
「ロ、ロボット犬!」
エサは不要、散歩も不要、ウンチはしないロボット犬……こいつは楽でええやないかと、ジョージアを見捨てて乗り換えたわけというわけだ。
いやじつに、人間っていうのは勝手な生きもんでございますなあ。ま、今にはじまったことやおまへんけど。
「そやから家を捨てて街に出たんや。そしたらメリーに出会って。おれ、生まれて初めて恋をした。頼む、もう一度彼女に会わしてくれ。メリーに首ったけや!」
うう、なんとも健気(けなげ)なやつじゃありませんか(涙)。そんなジョージアにまんだらの安も手を差し伸べた。えらい!男だね、安さんっ!
「メリーのとこへ行こか。あいつのお腹にはおまえの子がおんねんで」
「ほ、ほんまでっか。おおきに」
2匹は肩を並べてメリーのもとへ向かったのでありました。
さて後日のこと。
「ボス、まんだらの安いうのが来てますけど」
「おお、あいつまだ生きとったんか」
「どうもご無沙汰しております」
「お!おまえたしかジョージアいうたな」
「へい。じつはオヤジの安が亡くなりまして、二代目安を襲名しました」
おぅよろしく頼むでと挨拶する2匹。そのとき、ブラックの旦那がふと訊いたのでございます。
「飼い犬やったおまえが、のら犬をまとめていけるんか?」
なんでも以前飼い犬だったやつは、元の飼い主が現われると尻尾をふって戻ってしまうのだとか。
「いえ、きっちりとけじめをつけてまいりました」
「けじめ?」
「へい」
さあ、二代目まんだらの安ことジョージアがつけた“けじめ”とは……っていうのが、このお話のオチであります。
悲しいのは犬なのか、それとも?
その答えはぜひとも本書でどうぞ。

ベストレビュー

野良犬の世界は任侠映画の世界

創作落語やテレビなどでお馴染みの桂三枝師匠が送る落語絵本。
現代の大阪の片隅で生き抜く野良犬の、仁義なき戦いを描く。
まんだらの安がブラックの親分に敵を討って欲しいと、話を持ち込む。それを実行しようとすると意外な顛末に…笑って笑って泣いて、どんでん返しのサゲが見事な師匠の落語を思わせる、素敵な絵本。
やや大人向けかも。

野良犬を人間に見立てて書いているが、これは人間そのものの話だと思う。一人の身勝手な行為によって、相手の人や関係者各位が大いに傷つき、迷惑していく様子や、結局非力な者にはどうすることもできない虚しさなどが感じられて哀しい。誰もが幸せになりたいとは思っている。ただ、自分だけ幸せになるのか、関係者が全員幸せになる方法を模索していくのかの違いは大きい。
野良犬が捕獲され、殺処分されていく現実を思うと、この話は身に染みる。これが自分の立場だったらどうだろうか。この絵本に出てくる大人の野良犬たちのように、覚悟を決めて過去を捨てて生きて行けるか?人間性を試されている気がした。
(渡辺諦さん 40代・その他の方 )

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桂三枝の落語絵本シリーズ(3) 悲しい犬やねん

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