
つがいのきずなは、一生続きます。 春が近づいたある日、2羽のタンチョウが、鳴き合いながら飛びはねたりしています。 まるで、ダンスをおどっているようです。
これは、つがいどうしが愛情をたしかめ合っているのです。 初めて出会ったオスとメスの場合は、けっこんのぎしきです。 つがいのきずなは、どちらかが死ぬまで一生続きます……。
ツルの中で最も美しいといわれ、長寿や吉兆のシンボルとして、古くから日本人に親しまれてきたタンチョウ。
しかし、一度は絶滅の瀬戸際にあり、20数羽しか生息していなかったといわれています。 その後、人々の思いやりによる人工給餌などで、冬の厳しい自然を生きのびてきました。
雪原で優美に舞う姿は、現在も見ることができます。 それは、未来に残したい日本の風景のひとつです。
タンチョウのきずなを、長年にわたり撮影した写真絵本です。

「日本の鶴」の一年、と副題にあります。
日本の鶴だからこそ知っておきたい、タンチョウの生態を活写した写真絵本です。
北海道で群れを作り、生活するタンチョウ。
頭頂部が赤い、その姿は、確かに優美ですね。
雪原での群れ、飛び立つ様子、有名な求愛ダンスなどなど。
そして、子育ての様子。
注目は、絶滅の危機にあったので、人工給餌という人間とのかかわりがあるということ。
日本人が育んできた鳥でもあるのですね。
写真だからこそのリアリティを体感できると思います。 (レイラさん 50代・ママ 男の子22歳、男の子20歳)
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