
昔、クジラがまだ山にいたころ、クジラのだいすけは、歩くとみんなの迷惑になるので、何十年もじっとすわっていました。夏祭りになると、山の仲間の動物はだいすけに見えるようにと、その顔の前にやぐらを組みましたが、ちょうどその時、だいすけはくしゃみをして、みんな吹き飛ばしてしまいました。恥じ入ってどこかにいってしまいたくなっただいすけは、カラスに連れられて、海にいきますが……。梶山俊夫が絵を描いた最初の絵本です。「こどものとも」139号

天野さんのおはなしにぴったりの梶山さんの絵です。
大きなくじらは、周りの動物たちに遠慮しながら暮らしていますが、
からすの助言で海へ行き、のびのびと暮らせるようになります。
天野さんらしいおはなしだと思いました。
我慢をする事も大事だけど、自分らしく生きることが大切だと思いました。
周りの動物たちの優しさに泣けてきます。
別れは辛いですが、新しい出会いも予感させます。
読み終わって勇気をもらえる絵本です。 (おるがんさん 40代・ママ )
|