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森の中にいる小さなおばけちゃん。
「あーん あーん、ママが いないよー。 あーん あーん……」
あれあれ、だれかの泣き声が聞こえてきましたよ。 うさぎちゃんが、ママとはぐれてしまったようです。 おばけちゃんは、なぐさめてあげようと、きれいなお月さまを見せてあげながら、おさんぼうやすすきを飾って、お月見のしたくをします。
「あーん、おだんごがなくちゃ いやだ!あーん……」
親切なおばけちゃんは、おだんごに化けてあげます。 ところが、うさぎちゃんが喜んでかじったから大変!!
「きゃあ!いたいよー。あーん あーん あーん……」
あらあら、今度はおばけちゃんが泣いてしまいましたよ。 そこへ、うさぎちゃんのママが帰ってきて……。
小さな小さなうさぎちゃんの面倒を見てあげようと、小さなおばけちゃんが奮闘している姿は本当に可愛らしいですね。お兄さんになったような気持ちだったのかもしれません。 だけど本当に嬉しかったのは、きっとうさぎちゃんのママでしょうね。うさぎちゃんには、おばけちゃんがおだんごに化けたことがわからなかったのですが、きっとその優しい心はうさぎちゃん親子に伝わったはずです。
せなけいこさんの最新作は、夜空にぽっかり浮かんだお月さまみたいに、まあるくて優しいお話です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

森の中に小さなおばけがいました。泣いているうさぎの子をなぐさめようと、お月見のお団子に変身したおばけですが……。

十五夜の季節に読みたい、せなけいこさんのお月見絵本です。
迷子になってしまった小さなうさぎちゃんに優しくしてあげるおばけちゃん。
うさぎちゃんを泣き止ませる為に、お月見団子に化けるのですが、うさぎちゃんはおばけとは知らず、わーい、お団子だー、とガブリ!
痛くて泣き出すおばけちゃんの所に、うさぎちゃんのお母さんが帰ってきてくれて、一件落着。
シンプルなストーリーですが、小さなおばけちゃんが小さなうさぎちゃんに優しくする姿がとても微笑ましたかったです。
確か、クリスマスのお話では、女の子がオバケに優しくするというのもありました。
小さな子というのは自分がしてもらったことをとてもよく覚えていて、人にもやってあげたいと思うものなんだなと改めて実感させられます。その為にも我が子には優しくありたいなと思いました。 (tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)
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