
はずかしがりやのバナナくんは、学校で行われる「歌の発表会」の練習が嫌いです。バナナくんは、顔を隠してしまって歌えません。「ああ いやんなっちゃうな」としょげていると、近所のくしカツのおじさんがやってきて言いました。「みられてると おもうから ハズカシイ。まわりは みんな イモとか カボチャやと おもたら ええんや」。くしカツのおじさんのもとで、歌の練習がはじまりました。▼何日かたって、発表会の日になりました。バナナくん、最初はハズカシイという気持ちがありましたが、「みんな いしころ いしころ」と心の中で唱えたあと、ついに歌い出します。「バーババ バーババ バナバナバー」。どんどん調子が出てきたバナナくんは、とうとう皮を全部脱いで、音楽室を飛び出しました。「くしカツさんも いっしょに うたお!」とくしカツさんを誘いましたが、驚くことに……。▼最後のどんでん返しが最高の絵本。

関西弁の軽快なやりとりが楽しい岡田よしたかさんのおはなし。
ちくわのわーさんとかと同じシリーズかなと思いましたが、少しサイズが違います。
その名のとおり、とってもはずかしがりやで、みんなの前で歌が歌えないバナナくんのおはなしです。
串カツのおじさんに、アドバイスを貰うんですが、そのやりとりが面白い!
これはやはり関西弁だからこそのノリですね。
アドバイスのかいあって、無事に歌えたバナナくん。
でも、そこからのオチがさすがです。
とっても自由で楽しい岡田さんの絵本。これからも楽しみにしています。 (tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)
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