
日本をはじめ、世界中を魅了するサン・テグジュペリの名作『星の王子さま』。 100ページを超す長編が、小さいお子さんにも手に取りやすい、絵本になって登場です。
絵本になったら、大好きなあのエピソードが削られてしまうのでは……。 『星の王子さま』の独特な雰囲気が失われてしまうのでは……。 そう、心配する『星の王子さま』ファンも多いと思います。 でも、ご安心ください! 絵本の翻訳を担当した工藤直子さんは、 『のはらうた』や『てつがくのライオン』など、 子どもの心にピッタリよりそう詩を書く、詩人のひとり。 さらに、工藤さん自身も、幼い頃に『星の王子さま』と出会い、そのときの感覚を 「どこかで なにかが カタンとはずれて はればれしたような… どこかで なにかが はらりと ほどけて ほのぼのしたような… そんな うれしい 気持ちになりました」と綴るほど、 『星の王子さま』に魅了されたひとりなのです。
工藤さんのシンプルでいて、あたたかな詩が、 『星の王子さま』の名場面と相まって、原作とはまた違った、 絵本『星の王子さま』の世界を私たちに楽しませてくれます。
(木村春子 絵本ナビライター)

小さな星に暮らしていた王子さまは、ある日きれいなバラと出会いました。王子さまはバラの世話をしたけれど、バラはあれこれわがままばかり。 うんざりした王子さまは、旅に出る決心をしました。いろいろな星でおかしな大人たちと出会った王子さま。 やがて地球へやってきてキツネと友達になり、大事なことを教わります。
小さい子どもたちが楽しめるよう、理解しやすいエピソードを選りすぐり再編纂。 オリジナル版「星の王子さま」への橋渡しにも最適です。

小さい子どもでも楽しめるよう、工藤直子さんの心が何か温かい物で包まれるような、温かく優しいことばで紡がれた、懐かしくて、でも新しい「星の王子さま」の絵本です。成長と共に、オリジナル版への橋渡しにも最適だと思います。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子4歳)
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