
ひ孫から見た戦争を描く絵本。激戦地で戦い、生き残った人がかかえる苦しみを、子どもたちはどうとらえるのか。戦争を知らない児童文学作家と、戦争をよく知る漫画家とが、戦争を語り継ぐために合作。

夏の大空に咲く花火。
その音が、ある種の記憶を呼び起こす・・。
そんなお話です。
思い出されるのは、戦地での艦砲射撃で
戦争体験により、落ち着いて花火を見ることさえできない・・。
以前読んだ戦争体験者の何かの資料で
通信兵が、特攻機が突入する際のツー音が耳にこびりついて
音楽を聴くことができないという話を思い出しました。
(ツー音と同じ音域が、だめなのだそうです)
音の記憶って、すごく強烈なので
このお話は、とてもリアリティがありました。
巻末に世界大戦に関する掲載もあります。
とても五感に訴えてくる本だと思います。 (やこちんさん 40代・ママ 女の子12歳)
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