
ふゆのはじめ、子うさぎジャックは、かぞくとキャベツばたけへでかけました。何日かしてジャックはともだちをさそって、またはたけへ、いきました。ジャックたちが夢中になってキャベツを食べていると、ふぶきになってしまいました。これでは、かえりみちがわかりません。すると、かかしが…? ふぶきの夜に起きた、かかしと動物たちのふれあいを繊細なタッチで描いた心あたたまる絵本。

ひとりぼっちで、なにも言えないかかしさんですが、なんと表情豊かで優しいかかしなのでしょう。
気ままに畑にやって来る子うさぎジャックを温かく見守っています。
雪に行き場を失った時には、体を呈して守ってあげます。
本来のかかしの役割とは正反対かもしれないけれど、バーナデット・ワッツさんの描くとこうも優しい世界が出来上がるのですね。
春になって動物たちと友だちになったかかしさんは、もうさびしくありませんね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|