
学校の行事で、クラス対抗の大なわとびをすることになった。体育の時間、早速練習が始まった。ところが、大なわとびなんて簡単にできると思っていたのに、なわに入るタイミングが全然つかめなかった。「何してんだよ! 早く入れよ」たいちの声がひびいた。体中がかたまって、まわっているなわが何本にも見えだした。パニックのまま、ぼくは大なわにとびこんんでいった……。
家に帰って大なわとびの動画を見ていたら、お父さんが「練習してみるか?」と、声をかけてくれた。お父さんはなわをゆっくりまわして、なわに入るタイミングを教えてくれた。すると、何回か練習してたらすんなり入ることができた。
次の日、待ちに待った大なわとびの練習が始まった。今度こそはうまくとべると思っていた。ところが、お父さんがまわす大なわよりもはやいスピードに、また足が止まってしまった……。
苦手なことに取り組む主人公の心情を、丁寧に描いた幼年童話です。

同じ作者の『しゅくだいさかあがり』も読んだことがあります。今度のしゅくだいは大なわとび。
3年生の娘は、タイトルを見るなり、「しゅくだいが大なわとびだったらいいなぁ」などと言っていました。
大なわとびって、簡単にできる子と、いくら練習してもできない子っていますよね。なのでつい衝突しちゃう。そんなあるあるな出来事が描かれています。
小学校の低学年の子は、特に共感できそうな内容です。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子9歳、男の子6歳)
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