
赤ちゃんが生まれるとき、神様は一人一人の赤ちゃんに贈り物をくださいます。天使が運んでくるのです。 あかいほっぺの赤ちゃんには、「よく わらう」を、 おおきい赤ちゃんには、「ちからもち」を、 泣いている赤ちゃんには、「うたがすき」を、 よく動く赤ちゃんには、「よく たべる」を、 すやすやねている赤ちゃんには、「やさしい」を、 天使が届けてくれました。 「かみさま すてきなおくりものを ありがとう」

誕生のとき、神様が一人一人の赤ちゃんにくださる贈り物。それはその子の個性。 子どもは、自分のもらったものに気づき、親は、子が授かった感謝の気持ちに立ち返る印象的な絵本。出産祝いに贈られ続けています。

【安藤パパ】 「子どもの個性を大事にしよう」と言うのは簡単だが、大人たちは我が身を振り返ると途端に歯切れが悪くなったりするものだ。なぜか?それは僕ら大人の社会に出る杭は打たれる的な、歪んだ和の精神」がいまだに蔓延(はびこ)っているからだ。最悪な例が、学校や企業内でいつまで経っても治まることがない「いじめ」。他者が自分より目立つことを決して許さない人が幼い子どもに個性を語る資格はない。 さて本書は神様から5人の赤ちゃんに「それぞれの個性」が贈られるという話。僕の娘も大好きな一冊だ。「人にはそれぞれの個性・特徴があって、それはきみだけのことで、神様と親からもらったものだから大事にするんだよ。お友達もみな同じなんだからね」という思いを込めて、毎回子どもに読んでは、育児中の自分にも言い聞かせている。そう、繰り返しになるが「子どもの個性を大事に」と願うのなら、まず大人が自分の身の回り(家庭や職場)を「個人を大切にする社会」に変えていかなければならない。じゃないと、子どもに対して説得力ないでしょう?
★関連書籍 『ぼくだけのこと』(森 絵都・作、スギヤマカナヨ・絵/理論社)

子供がお腹にいる時から読んで聞かせていました。
育児に行き詰った時、イライラしてしまった時、この絵本を娘に読んであげる事で、生まれた頃の娘を思い出して、やさしい気持ちになれました。
そして娘が大きくなったら、この絵本を娘自身に読ませてあげたい、娘が大人になり結婚をする時はこの絵本を持たせてあげたい、そう思いました。 (りぅるさん 20代・ママ 女の子0歳)
|