
ぞうさん、ぞうさん おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ
みんなが大好きな童謡「ぞうさん」。この歌の歌詞が詩人まど・みちおさんの作であることをご存知でしたか? この絵本は、こぐま社の50周年を記念してつくられた一冊。「ぞうさん」の歌の情景が絵本として綴じられたこの絵本は、すべての子どもたちへあたたかい詩と歌の贈り物となりそうです。
まどさんの詩「ぞうさん」は、使われている言葉が最高にシンプルなのに、親子のあたたかい関係が心にくっきりと浮かんできます。子どもはもちろん、おとなも、自分のお母さんのことを思い出したり、親子ってあたたかいなと感じてうれしくなりますね。 歌で聞くのとまた違い、絵本になることでゆったりと、まどさんの詩に向き合うことができます。まどさんの言葉のひとつひとつに寄り添ったイラストを描かれたのは、『わたしのワンピース』『ふんふんなんだかいいにおい』等で大人気の絵本作家、にしまきかやこさん。小さなぞうの子がおかあさんぞうをトコトコ探しにいく様子が、美しいパステルの色合いで、素朴に、愛らしく描かれます。にしまきさんは、詩のような作品を描きたいとずっと思われていて、この絵本を鼻歌を歌いながら楽しく描かれたそうです。あたたかいオレンジ色の表紙もすてきで、お誕生祝いにもぴったりの一冊です! 赤ちゃんに読んであげるときは、やさしくゆったりした声で、繰り返し読んであげてください。歌いながら、あるいはハミングしながらページをめくってあげてもよいですね。やさしさと安心感がいっぱい伝わりますように。お子さんが少し大きくなったら、一緒になって歌えるようになったり、長く楽しめそうな絵本です。
(長安さほ 編集者・ライター)

「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね」 誰もが一度は歌ったことのある懐かしい歌。 まど・みちおさんの詩に『わたしのワンピース』のにしまきかやこさんが、愛をこめて可愛らしい絵をつけました。 赤ちゃんとお母さんの心をつなぐ一冊です。

子どもがぐずった時によくうたうのが「ぞうさん」なので絵本でも♪短い詩なのですが、とても優しい詩で大好きです。シンプルですがあたたかく優しいイラストで絵を見るだけでも心地よい気持ちになります。すてきな絵本でした。 (☆うさこ☆さん 30代・ママ 男の子0歳)
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