
歌って遊ぶスーパーデュオ「ケロポンズ」のますだゆうこさんと、子どものマルチメディアを企画制作するレーベル「colobockle」のたちもとみちこさん。子どもたちに大人気の二人がタッグを組んだ「もっと知りたい! 行事の絵本」シリーズは、楽しいおはなしと豆知識が1冊になった、とってもお得なシリーズです。 本書のテーマは5月。5月と言えば、「端午の節句」そして「こいのぼり」。一体どんなおはなしなのでしょうか……。
体の弱いたつやは、ベッドの上で窓からこいのぼりを見ていました。すると、こいのぼりがやってきて、「さあ、ぼくのせなかに のって!」とたつやを誘います。 こいのぼりの名前はアオ。アオは竜になるために滝登りをするというのです。 たつやはアオと一緒に雲の柏餅を食べ、滝つぼまでやってきました。 たつやが応援する中、何回も何回も滝の中に入っていくアオ。しかし、あとすこしという所で、アオは傷だらけになり、滝つぼまで突き落とされてしまいます。 アオに駆け寄る、たつや。アオは再び、滝登りをすることができるでしょうか……。 そして、アオの頑張りをすぐそばで見ているたつやは、何を感じるのでしょうか……。
カラフルで鮮やかなテキスタイルを使い、独特な世界観を表現するたちもとさんの魅力が、ページの隅々まで感じられる本シリーズ。 今回も、主人公のたつやの洋服や動き、アオの体の模様やしぐさがかわいらしく、二人の頑張りに心から応援したくなる作品です。 おはなしを楽しみながら、自然とこいのぼりの由来や、子どもの日に食べる食べ物など、行事についての知識が身に着く1冊です。
(木村春子 絵本ナビ編集部)


人気デュオ「ケロポンズ」のますだゆうこさんと、イラストレーションや映像など、幅広いジャンルで子ども向けの企画・制作を行うレーベル「colobocle」主宰のたちもとみちこさん。 お二人による楽しい行事絵本シリーズに「こどもの日」のお話が加わりました!
たつやは、病気がちの男の子。五月晴れでさわやかな風が吹く日なのに、外で遊べません。 「ねえ こいのぼりくん、ぼくも きみのように そらを およいでみたいよ」 家のなかからこいのぼりに話しかけると、なんとこいのぼりが返事をしました! 「だいじょうぶ、およげるよ!」「さあ、ぼくのせなかに のって!」
風にのって空たかく舞い上がるこいのぼり! こいのぼりのアオくんの背中にのり……やってきたのは、山の中の大きな滝壺。 「どどどどど〜〜!!」 すごい音をたてる大きな滝を、アオくんはのぼりきることができるでしょうか。 シリーズおなじみ、楽しいお話には、ごく自然に行事の由来がもりこまれ、すーっとお話の中に入りこみながら学ぶことができます。 ちなみに本書は、「鯉の滝登り伝説」にちなんだお話になっていますよ!
「こどもの日」が節句であることは知っていても、どういう願いが込められているのか、ショウブやヨモギにはどんな意味があるのか、知らない人も多いかもしれませんね。 人気の豆知識のコーナーは、漢字すべてにふりがながふられていて読みやすく、親子で学ぶのにちょうどいいボリュームです。 こいのぼりと一緒に空を泳ぐカラフルな「吹き流し」に魔除けの意味があったとは! 上新粉とあんを手に入れて、柏もち作りに挑戦してみませんか? 身近な材料でできる、こいのぼりの工作も楽しそうですよ。
お話と豆知識、一冊で2度おいしい行事絵本。 さわやかな5月にふさわしい、ブルーがあざやかな「こどもの日」の絵本です。

こどもの日、体の弱いたつやがベッドからこいのぼりをながめていると、なんとたつやに話しかけてきました! こいのぼりののぼる君が連れて行ってくれたところは…!? 大好評の豆知識も付いた、読んで学べる1冊。

絵本として楽しめるのはもちろんですが、端午の節句、こいのぼり、といった風習について子供と学ぶことができて良かったです。
いろいろな日本の風習について日ごろから教えたいとおもっているので、こういった説明くさくないお話の絵本はとてもありがたいです。 (ねこよんよんさん 40代・ママ 男の子6歳)
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