『そらまめくんのベッド』や『くれよんのくろくん』など、魅力あふれるキャラクターで子どもたちに大人気の絵本作家・なかやみわさん。そんな、なかやさんが描く、新しい絵本の舞台は「やさいのがっこう」。
そこには、おいしい野菜になるために、いろいろな野菜たちが通っています。
とまとちゃんも、そのひとり。
まわりの野菜たちは、次に学校を卒業するのはとまとちゃんだと言うけれど、頭のてっぺんが青くて、まだ、卒業することはできません。
早く八百屋さんに並びたいとまとちゃんは、赤くなるために日光浴をすることにしました。
でも、あいにく天気は曇り空……。
おひさまの光を浴びないと、まっかになれないとまとちゃん。ぶじに「やさいのがっこう」から旅立つことはできるのでしょうか……。
トマト、ナス、キュウリなど、なかやさんの描く野菜たちは、どれもとってもキュート!
それぞれ個性もしっかりしていて、「この子、私みたい」「ぼくにそっくり!」と、自分に似ているキャラクターを見つけて、楽しむのもオススメです。
絵本の中には「クレソン」や「ミョウガ」など、子どもたちになじみのない野菜も出てきますが、「今度、スーパーで買ってみようか?」「お料理したら、食べてみる?」と、上手に食育に結び付けられれば、野菜好きになってくれるかもしれませんね。
おいしく食べてもらいたいと頑張るとまとちゃんの姿に、エールを送りたくなる一冊です。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
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