
しょうがクッキーにチョコレートのエクレア。 黒いプードルのパンタロンは、ベーカーさんのケーキ屋さんが大好きです。 ケーキを買いに行ったところ、「おてつだい ぼしゅう」の貼り紙が。 喜び勇んで手伝いを名乗り出たパンタロンですが、 「おまえさんは、ケーキをつくるどころか、食べてしまいそうだ!」 と、追い出されてしまいます。 ところが、パンタロンを追い出したあと、べーカーさんが、パンタロンの自転車につまづいてケガをしてしまったのです。 ベーカーさんが、自分の自転車のせいでケガしてしまった! 慌てたパンタロンがとった行動とは・・・?
レナード・ワイズガードの絵が、明るく色鮮やか。 白いケーキ屋さんの帽子をかぶったパンタロンのチャーミングなこと! カラフルな街並みやケーキの愛らしいこと! 原書は1951年に出版された絵本ですが、レトロな雰囲気たっぷりの画面には、今見ても色あせない魅力が詰まっています。
パンタロンは、ギターも弾けてお菓子作りも得意なスーパードッグ。だけど変な策略をしてみたり、失敗したら逃げ出したくなっちゃったり、なんだか身近な誰かみたい。 ちょっとのんきでとぼけているけれど、健気で憎めないパンタロンを、きっとみんな好きになってしまうはず。 それから、最後に登場するケーキも最高! このケーキを見つけたときのパンタロンの気持ちを想像するだけで、何度絵本を開いても幸せな気持ちになってしまいます。
ギフトにもおすすめの、飾っておきたくなる絵本です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)

犬のパンタロンは、ケーキ屋のベーカーさんが作るお菓子が大好き。忙しいベーカーさんのお店のお手伝いになりたいと思うのですが、断られてしまいます。あきらめられないパンタロンは、怪我をしたベーカーさんのかわりに働きますが…。

表紙のイラストを見て素直に「可愛いな〜」と思った次第です。
お話の内容も犬のケーキ屋さん。と、可愛らしい。
絵本の醍醐味は、お話の内容はもちろんですが、そのイラストも一役かっていると思うのです。
こんな絵描いてみたいな〜いいな〜と読み手が思えるのも、絵本ならではの楽しさ!そんなふうに思えた絵本でもありました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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