
2008年に宝島社から刊行されベストセラーになった『眠れなくなる宇宙のはなし』は、宇宙論の研究者としては世界的な第一人者、佐藤勝彦氏の著書です。 やさしい語り口と魅力的なイラストとともに、宇宙のはじまりの深淵をのぞくという内容で、文庫版はいまでも入門書の定番として根強い支持があります。
この本の大きなテーマである、「人間は宇宙をどのように捉えてきたか」を、人気イラストレーター、長崎訓子氏の大判のカラーイラストでダイナミックに見せる絵本です。 古代エジプトの宇宙観から、今年測定されたばかりの重力波まで、小学生の読者でも大きな流れを概観することができます。

宇宙はどんなだとか宇宙論とか難しいことではなく、昔から、人類が宇宙にどんな思いを馳せてきたのかを描いています。これを読むと、宇宙のなぞってなんてロマンチックなのだろうとわくわくして子どものころを思い出しました。難しくないし、短いので、幼稚園年長さんくらいでも読めると思います。この本を機に宇宙を好きになる子どもが出てきたらすてきだな。 (じっこさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子2歳)
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