
三週間後の運動会で、六段のとびばこを三年生全員でとぶ、とびばこの競技がある。とんだらぬけて、とべなかったらとべるまで挑戦しなければいけない。運動会の伝統の競技がとびばこだなんて、どこの小学校をさがしてもないと思う。
体育の授業がはじまった。ぼくは、ようやく四段がとべるようになったばかりだ。五段のとびばこに向かって走ったけれど、ふみきり板に足を合わせようとして直前でスピードを落としてしまった。五段がとべないのに、六段なんて本当にとべるのだろうか……。
ある日、ぼくのクラスに「かじまさる」くんという転校生がやってきた。かじくんは、ほとんどしゃべらないちょっと変わった子だった。かじくんも、とびばこが苦手で一緒に練習をしていたけれど、ぼくたち二人は、前日までに六段をとぶことはできなかった。そして、ついに運動会の日がやってきて……。
とびばこなどの運動が苦手な子どもたちにおくる幼年童話。

同じ作者の『しゅくだいさかあがり』や『しゅくだい大なわとび』も読んだことがあり、小学校3年生の娘が気に入っているので、またシリーズの新しい本が出ていると嬉しくなりました。
とびばこの苦手な男の子のお話。転校生との交流によって、成長します。
3年生の娘は、「なわとびのお話の方が良かった」と言っていましたが、身近な内容で読みやすかったようです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子12歳、女の子9歳、男の子7歳)
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